貢献に対してほめられたときにさらに好感度が上がるコミュニケーション

コミュニケーション 生活

現代社会において、言葉による誹謗中傷や罵倒、罵詈雑言、パワーハラスメントちうマイナス方向のコミュニケーションに対しての日本人の警戒心が高まりつつあります。

一方で、相手のことを認める、ほめるといったプラス方向のコミュニケーションを実践する機会が多くなっています。上司や先輩など立場が上の人から立場が下の人へ、同僚や同級生、友達といった立場が同じ人同士で、部下や後輩など立場が下の人から上の人へ、それぞれほめる機会が多くなっていると思います。

仕事柄ほめることもほめられることもあります。ほめる側として、ほめられる側がいい仕事をしており、これを継続してほしかったり良好な人間関係でありたいから、ほめるわけです。これらがほめることの目的ですね。

ところが、ほめられるコミュニケーションが欧米に比べて日本には少ないということもあり、ほめられた後のリアクションにとまどってしまうこともあると思います。

今回は、ほめられたときにさらに好感度があがるコミュニケーション、つまりリアクションですね、これについて記事にしていきたいと思います。

結論として、

  • 「ありがとうございます」「そんなことないです」「あなたの方がすごいですよ」「ほめても何も出ないですよ」ではつまらない
  • 指導してくれた、応援してくれた人への感謝を述べることでほめの内容を周囲に拡散する
  • ほめられた人の立場が上である場合、自虐を言うことで和やかな空気にする

※なお、今回は職場や友達などの通常のコミュニケーションを想定しており、男女間での恋愛や信頼関係を意識したほめに通用するかは想定していないので、そこに応用できるかはわからないっす。

「ありがとうございます(だけ)」「そんなことないです」「あなたの方がすごいですよ」「ほめても何も出ないですよ」ではつまらない

この4つの言葉は、

  • 「ありがとうございます(だけ)」:感謝だけの返答
  • 「そんなことないです」:謙遜、和やかな否定
  • 「あなたの方がすごいですよ」:ほめ返し
  • 「ほめても何も出ないですよ」:照れ隠し、和やかな否定

これらは悪いとは言いませんが、ほめた側としてはつまらないと感じます。

「ありがとうございます」は必須の返答ですが、これだけで終わると、へんな空気になります。他ブログでは、ありがとうございますと感謝の言葉を伝えるのがよいとされていますが、これだけで終わるのはつまらないというのが僕の今回の記事の特徴です。
会話終わっていいのかな?終わりか?これ以上ほめることもないし、うん。みたいな。

「そんなことないです」は、ほめる側の言っていることを和やかに否定したともとれてしまうのと、これだけでおわると変な空気になります。いやいやそんなことあるよ、と言ったとしてもさらに否定を重ねる感じ、ごり押しする感じになり、ほめる側の言葉が詰まります。

「あなたの方がすごいですよ」は、ほめをかわされた気持ちになります。すごいと言われたいからほめたわけでもないし、やはりほめる側の次の言葉が詰まります。キャバクラ嬢が男性客の誘いをやんわりと断る会話術が必要とされているわけではないです。

「ほめても何も出ないですよ」:ほめることで気分良くさせて対価を求めてるんでしょう?というウィットに富んだ言葉を使っているつもりかもしれませんが、中途半端です。それなら「今ほめてくれたから1億円あげます!」でいいじゃないですかね。まさか本当に1億円もらえると思う人もいないでしょうしね。

どれもほめた側が言葉に詰まってしまうリアクションワードなので、あんまり使わない方がいいです、というか、次項の言葉を使いましょう。

指導してくれた人、応援してくれた人への感謝を述べることでほめの内容を周囲に拡散する

スポーツ選手のインタビューなどでよく聞く内容かと思いますが、あなたがなにかを達成したり貢献できたことは、誰かの尽力や応援があってできたことです。ですから、自分が~できたのは〇〇のおかげと述べることが、ほめに対するリアクションの最適解です。

これを伝えることで、ほめられた人は感謝をきちんと伝えられる人であると認識されるし、指導してくれた人や応援してくれた人の印象までよくなります。

前項でありがとうございますだけではつまらないと書きましたが、例として、

  • 「ありがとうございます。これはひとえに熱心に指導をしてくれた〇〇さんのおかげです」
  • 「ありがとうございます。私1人では諦めそうになりましたが、△△さんが応援してくれたのでできました」

このように、感謝の気持ちをきちんと言語化できることが大事ですね。

ほめに対してこのように返されたら、ほめた側は、なるほど、〇〇さんも頑張っているんだな、と裏方役の人にも目が行くし、言葉に詰まることもありません。

ほめられた人の立場が上である場合、自虐を言うことで和やかな空気にする

立場が下の人、後輩や部下が先輩や上司をほめる場合もあると思います。

この場合、「すごい!!」という言葉を言われることが多いと思います。「すごい!」と言われたら、

  • 「早く帰りたいから効率よくしているだけです」
  • 「自分自身のゲスい目的のためですからやるだけやります」

とまあ、自虐ですね。このような言葉を空気を読んで言えれば、自慢するわけでもなく、謙遜するわけでもなく、かわすわけでもない、快さを強調したコミュニケーションになります。

周りの人への感謝について、本当にそう思っているのか?と思われる懸念

懸念はぶっちゃけないです。たとえそう思われたとしても、「この人はほめられたときの対応を知っている」「どう答えたらいいかの基本姿勢ができている人だ」と思われるだけだからです。

まとめ

この記事は、ほめる側、ほめられる側の両方の立場に立ったときに、さらに相手の立場に立った最適解を提示しました。
ほめられたら困るという人がいますが、相手はそう見えている、仕事や人間関係について良好なものにしたいという気持ちがある、という意図を受け取り、よいリアクションをとってもらえる人が1人でも増えたらいいなと思います。