【看護師を目指したい】決意や覚悟はいりません *22歩

看護師 看護師を目指したい人へ

こんにちは!ユウジです。
グーグル検索で、

  • 「看護師」「理想と現実のギャップ」
  • 「看護師」「光と闇」

と入力すると、

  • 「看護師」「理想と現実のギャップ」:つらい現実のことばかり
  • 「看護師」「光と闇」;闇のことばかり

という偏った記事が書かれているなあと普段から思っていました。
まあ、ネガティブな方向性にフォーカスしてしまう気持ちはわかりますが、やっぱり閲覧される方は、

  • 理想と現実のギャップ:記事を書いた人が、理想をどうとらえ、現実で何を体験し、このギャップはどうなっているのか?
  • 光と闇:記事を書いた人が、何を明るい側面として体験し、どうとらえ、何を暗い側面として体験し、これをどうとらえているのか?
    ということを知りたいのだと思います。これは少し大きいテーマであり、何本かに分けた方がいいかと思いますが、実際に記事を読まれた方に関心があるのは、
  • 看護師を目指すかどうか
  • 看護師を続けられるかどうか

ということだと思います。これはとても重要なことですので、現実的かつ安心な視点で、記事にしていきたいと思います。

ですので、まず、世間で言われている理想と現実について、僕なりの視点で記事にし、最後にこれから看護師を目指す人向けに、なんでも調べて比較してイメージを作ることが大事ということをお伝えしたいと思います。

【理想】看護師になりたいと思うきっかけについて

結論から言うと、ぶっちゃけ理想はあってもなくても、強く持っていても弱く持っていても、なんでも大丈夫です。

理想って、看護師になったらこういう明るい未来がある、ととらえることだと思うので、看護師になりたいと思ったきっかけやなりたい理由ととらえます。

理想になりうる看護師になりたいきっかけについては、

  • 親が看護師でなりたいと思ったから
  • 入院したときに、看護師の仕事は素晴らしいと思ったから
  • 資格があれば将来が安定しているから
  • 医者と結婚したいから

理想とはあまり関係のないきっかけについては、

  • 親に勧められたから
  • 入院したときの看護師に一目ぼれしたから
  • 医学部に合格できなかったから

僕は、看護師になるきっかけについては、何がいい、何が悪いというポジションはとりません。理想は人それぞれで、あってもなくてもいい。
実習のときに実習目標に対して進行状況がよくない学生がいると、教員や実習指導者は、学生が看護師になろうとしたきっかけについて聴取して、
その学生のモチベーションを測ることがあるみたいですが、僕はそんなことは解決策にならないと思っています。
(※学生に関心を向けて、学生のことを理解をするために看護師を目指した理由を聞くのはとてもいいことだと思います)

重要なのは、理想と現実に差があったときに、悩み・問題・怖い・行きたくない・怒られる、などということが起こるということです。

【よく言われる現実1】女性が多い職場だから〇〇

女性が多い職場だから〇〇と考えてしまうと、自分自身を追いつめる

女性が多い職場だから、

  • 冷たい・怖い人が多い
  • 悪口・陰口を言う人が多い

という記事があります。

ええっと、職場に対する気持ち・感想ですよね。僕の解釈は、

  • 冷たい・怖い人だとか、悪口・陰口を言うかどうかに男女差があるのかはわからない。単に女性が多い職場なだけ。
  • 悪口・陰口の対象が自分自身ではないなら、「悪口・陰口はよくないから言ってほしくない」という期待を他者にかけることを止める

女性は冷たい人や怖い人が多いとか、悪口・陰口が多いって、結構偏った意見だと思いますので、これは真偽不明です。
また、他人って自分の思うとおりに行動してくれないのって、当たり前じゃないですか。「悪口・陰口が多い」というのは、「悪口・陰口はよくない」と言っていると僕はとらえています。「悪口・陰口はよくない」は正論っぽいですが、「悪口・陰口はよくない」っていうのを陰で言ったりブログで言ったりするのは、陰口とか悪口じゃないのかなーと考えてしまいます。これについては、信頼関係を構築するチャンスだと僕は考えますので、近いうちに記事にしたいと思います。

話を戻すと、自分がネガティブな思いをする原因に、

  • 女性の職場だから〇〇

と考えてしまうと、男女比が等しい職場に異動・転職しない限り、自分では操作できないところに原因を置いてしまうので、
自分自身を追いつめてしまいかねません。

あなた自身が迷惑を被った場合、その原因は迷惑をかける人であって、あなたでも女性の職場だからでもない

  • 業務遂行の邪魔をされている:仕事の目的を果たしづらくされている
  • 罵倒・誹謗中傷・ハラスメントを受けている:人権侵害をされている

であれば、社会的に対処するべき問題ですので、これらを受けた人に思考力・行動力があるうちに、
看護部であったりハラスメント委員会に訴える、休む、辞めるなど、行動を起こさないと精神的に追い込まれてしまうかと思います。
嫌な思いを受け続けると、思考力・行動力共に消耗し、抜け出しにくくなります。我慢するのは美徳ではないです。

もうひとつ、僕は新人のときに男性看護師のプリセプターからパワーハラスメントや嫌がらせを受けました。
これは稀有な例なのかもしれませんが、女性の職場だから〇〇ではなく、迷惑な人が新人看護師の成長を邪魔をし、迷惑な人があなたの邪魔をする。世の中で迷惑な人は男女問わずおり、単に看護師の性別では女性が多いだけじゃないのかな、と思います。

  • 迷惑な人は性別に関わらずいる
  • 他者が他者に対する悪口は、あなたには関係ないので、「悪口・陰口はよくないから言ってほしくない」という期待を他者にかけることを止める
  • 仕事の妨害、パワーハラスメント、人権侵害だと考えられる発言・行動を受けたら、自分だけで悩まず早め早めの対処をする

こうとらえるのが大事です。

【よく言われる現実2】
思っていた以上にハードな仕事

まあ、看護師の仕事はハードですよね。僕は内科病棟で働いていたとき、日本で一番ハードな仕事は看護師とマンガ家だと思っていました(笑)。看護師の仕事は、

  • 立ち仕事
  • ナースコールなど秒単位の対応が求められる
  • 自分のペースで仕事が進められない
  • 医者の人間性とやり方に左右される
  • 看護師同士の人間関係に左右される
  • 患者の安全な生活に関わっている
  • 緊急入院や患者の急激な状態変化がある
  • 残業が月に30時間はよくある
  • 休憩時間がまともにとれないこともよくある
  • 土日祝日も出勤日となることもある

一般の方にお伝えしたいのですが、10時間病棟・病院中を患者の診療と生活援助のために歩き回って、残業が月に30時間ですから、身体的・精神的にも消耗をしやすい仕事です。

ハードかどうかも感じ方・考え方がありますが、結局のところ、思っていた以上にハードだったかどうかより、

  • 給料に見合ってハードか?
  • 生活時間に見合ってハードか?

じゃないでしょうか。思っていた以上にハードだけど、思っていた以上に給料もらえればある程度は納得できませんか?
また、育児や、僕みたいに芸能活動など、勤務時間外でやりたいこととのバランスが保てないからこそハードに感じると思います。「責任の対立」というやつです。
病院を何個も変わって、精神科や回復期リハビリテーション病棟も複数回経験したうえで、派遣も経験して、全ての職場で身体・精神・時間的に給与に見合わない仕事なら、納得できないと思いますが、、、、

【よく言われる現実3】一生勉強する必要がある

看護の学校や現場でもよく言われますよね。

  • 医療の知識は常に進歩しているから、最新の知識を患者ケアに取り入れてこそ最大限のケアにつながる

というやつです。
これについては、

  • 職場では仕事ができる方が評価されるので、自分が評価されるために勉強した方がいい

という考え方で、自分のために勉強しましょう、とブログ記事にしているので、よかったら参照してください。

クリックしてもらったらジャンプします↓

なぜ看護師は勉強が大事か?勉強して批判から逃れよう! *19歩

看護師を目指す段階で、人の命を扱う仕事をする決意・覚悟はいらないと断言します

お願いですから、看護に興味を持った人や、これから看護師を目指す人をビビらせないでください

ブログや記事を書く立場の情報発信者の方へ、「人の命を扱う仕事」の字面は素晴らしいですが、看護師を目指す人に決意や覚悟を求めてビビらせてどうするんですか?

人の命を扱う仕事について:だからチームで考えます

人の命を扱う仕事と言いたいなら、正確には、「看護師の仕事は、人の命をチームワークで扱う仕事」じゃないですかね。

患者のケアに迷ったとき、状態確認に迷ったとき、必ず相談できる他の看護師がいるので、相談しましょう。
それが一つ一つ経験となって積み重なって、少しずつ判断力が身についていきます。
逆にいえば、自分の限界はどこかわかっていることが大事です。
自分の仕事内容と自分ができる限界を理解して、必要時に他者に助けを求める。
実際の現場では、他看護師に手伝ってもらう機会は多く、チームワークが大事です。
他の職種でもこの考え方にはあまり違いはないように思います。
あなたが患者のために求めた協力・相談に対して、ぞんざいな対応をする看護師がいるのだとしたら、その人はもはや看護師ではないです。

看護師になる決意・覚悟について

看護師になる決意や覚悟について、先ほどと同様、看護師になるきっかけは、

  • 親に勧められたから
  • 入院したときの看護師に一目ぼれしたから
  • 医学部に合格できなかったから

でいいです。看護に興味を少しでももってくれたならそれで十分です。

人の命を扱う覚悟・決意はいらないと断言します。人の命や生活に安全に介入し、健康に働きかける方法については、看護学校や職場でこれからたくさん勉強するし、人の命と向き合う考え方についても、看護学校でちゃんと勉強します。

これから看護師を目指す人へ

重要なのは、

  • 看護に興味を持ったらちょっと調べてみること
  • 他の業種と比較しながら考えてみること

この2点だと思います。比較をすることで、少しでも看護師っていいなあと思ったら、

  • 今度は実際に看護師のブログを複数読んでみて比較する
  • 看護師や看護学校に通う知り合いになるべく複数に声をかけて話を聞いて比較する

この比較を繰り返すことで、ある程度のイメージができていくと思います。
このやり方はほかの職種を目指すときでも、使える手法かと思います。

看護師って、特殊な仕事ではないし、特別な才能は必要はない仕事だと考えます。