ブレイクスルーは突然来る!看護師の経験と成長【新人看護師と中堅看護師の差】

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こんにちは!「人に優しく、人を楽しませる」コミュニケーションが信条で、日本を、世界を癒しの力で包み込みたい看護師タレントユウジです。

このブログでは、病棟、高齢者介護施設、新型コロナウィルス軽症者宿泊施設、訪問看護ステーション、大学院生、教員、派遣など、様々な場所で看護を考えてきた看護師歴10年の僕だからこそいえる内容をブログ記事にして発信しています。

今回のテーマは、ブレイクスルーは突然来る!看護師の経験と成長【新人看護師と中堅看護師の差】です。

先日こんなツイートをしました。

中堅看護師と新人看護師の差は、大きいです。差が大きいっていうのは、患者に提供できる看護ケアの質や、量、時間の使い方、判断の速さなどです。つまり、新人看護師と中堅看護師のスキルの差は、広大です。つまり、新人看護師が一人前を目指すということは、この差を少しずつ埋めていくという戦いになるわけです。

悩みの理解

悩む看護師「先輩看護師と自分では、できることが違うし、スピードが違って自分って本当に看護師向いているのかな、って思えてくる。このまま上達しないまま時間が流れていくのかな。。どうすればいいんだろう。」

結論として、少しずつ積み上げていけば、ブレイクスルーが必ず来ます。できるし、できると実感できる日がきます。ただし、ブレイクスルーが来ない条件(めぐまれない人的環境)もあるので、見極めましょう。

今回の目次は、こんな感じです

  1. 看護師の経験と成長の差は悲しすぎるほどでかい
     ①中堅看護師と新人看護師の力の差は、3~5倍
     ②才能ではなく、経験の差
     ③先輩は教科書通りに教えるが、先輩は教科書通りにやっていない(泣)
  2. 看護師の職場と仕事に慣れたら、経験と成長はやっと半人前
     ①教科書通りにできる、では足りないので実践経験を積み上げる
     ②応用を利かせていくことで、やっと1人前になれる
     ③患者にとって最善のケアを目指すことで次に開ける
  3. 新人看護師が自分の経験を最大限活かして成長するためのアクションプラン
     ①勤務日がどんな日か?名前を付ける
     ②名前を付けた内容を取り上げて振り返る
     ③振り返り時間は、10分以内にする
     ④ブレイクスルーを待てる環境かどうかを見極める
  4. まとめ

それでは、説明していきます。

看護師の経験と成長の差は悲しすぎるほどでかい

看護師の経験と成長の差は悲しすぎるほどでかい
看護師の実力の差は、ほぼ経験の差です。

中堅看護師と新人看護師の力の差は、3~5倍

中堅看護師と新人看護師の力の差は、3~5倍です。この倍というのは、患者を受け持てる人数だったり、1日にこなせる患者のイベント(入院、手術、検査)だったり、判断の速さだったりを、僕の経験からこのような数にしました。堅い言葉では、看護実践能力といってもOKです。3倍~5倍というのは、中堅看護師の力は、新人看護師が4か月目程度の、患者の受持ち+イベントを実施する時期では、5倍。新人看護師が1年経過したときで、3倍という感じです。
鬼滅の刃では、炭治郎と冨岡義勇の歴然とした力の差があり、最初の戦いでは5倍、蜘蛛の鬼の累のところでは3倍くらいじゃないでしょうか。鬼滅の方では賛否両論かもしれませんが、そんな感じの差です。医療職、看護職のスキルは経験によってかなりの差が出ます。
 

才能ではなく、経験の差

そしてこれは、経験の差であり、才能の差ではありません。看護師は、150万人が日本で働いている職種であり、資格職としては日本最大レベルです。そのため、勉強したり努力は必要だけど、誰でも実践ができる仕事内容になっています。いま目の前の患者のケアができないと悩んでいるなら、看護師の才能が足りないのではなく、経験が足りないのか、過大な要求をされている、という解釈を基本的にします。または、ストレスや自己肯定感が下がっていて実力以下の力しか出せていないか、です。
この、経験は、言い換えると、判断をしてきた引き出しの多さと、看護技術を効果を最大限、時間を最小限にしてきたという過去の実績です。同じ状態、家族背景の患者さんは入院してこないです。ですが、同じような病気の状態、家族背景の患者さんを過去に対応した経験があると、無意識的にその患者さんと比較して、同じところは同じように、違うところはズレを調整しながら看護を展開できます。中堅看護師はこの引き出しが多く、新人看護師はこの引き出しがあまりにも少ないので、これが積み重なって、3~5倍という差になります。

中堅看護師は新人看護師に教科書通りに教えるが、中堅看護師は教科書通りにやっていない(泣)

先輩は、自分のやり方ではなく、教科書通り、あるいは病院の手順通りに指導をしようとします。これは、看護の現場だけではありません。パトリシア・ベナーがドレイファスモデルを用いて言っています。
看護理論なのでかなり難解ですが、かみ砕くと、「飛行機パイロットの教官は新人にマニュアル通り教えるが、視点をとらえるツールを使って教官が実際に飛行機の操縦をしたとき、マニュアル通りに視点が動いていなかった」というわけです。看護師の仕事でも同じです。
ここ、けっこうわかりにくいです。僕が看護師2年目の頃、見た目がキャバ嬢みたいな看護師の先輩がいたのですが、この先輩は、「清拭の基準ではこう書いてある」「川名くん、基準と違うからもう一回確認して」ということをよく言っていました。当時の僕は、「基準こんなにおぼえるなんて真面目で大変だ。見た目と中身で全然違う先輩だなあ」と困難感と感心を同時に持ちました。でも、その2年後にはよくわかりました。基準は毎日ではないですが、1~2か月に一度は見ます。おぼえているだろうけど、不足や改善点があるかどうかを確認するためです。そこで、自分の手順と違うところだけ印象に残ります。では直すべきかどうか。そして、基準よりも自分の手順が、メリットがあってデメリットがない場合、自分の手順は、基準を上回るケアをしている手順になり、直しません
特に、清潔ケアを例にとると、中堅看護師なら、「患者ができるところは患者自身でやってもらって、できないところだけ介助する」ことを正確にやるので、自然と基準で定められた平均以上のケアができているということです。けど、教えるのは基準、平均ラインです。患者に合わせてケアを提供する中堅看護師、手順に合わせてケアを提供する新人看護師、そもそも違いますね。新人指導マニュアルに基準通りやるように書いてあるから、中堅看護師は、自分の経験知まではなかなか新人指導に組み込まないものです。
なので、教えられてできるようになるわけではなく、経験していかないと得られないものが多いです。

看護師の職場と仕事に慣れたら、経験と成長はやっと半人前

看護師の職場と仕事に慣れたら、経験と成長はやっと半人前
職場に慣れる、とか、仕事に慣れる、という状況は必要ですが、その後にやることがあります。

教科書通りにできる、では足りないので実践経験を積み上げる

前に書いた通り、教科書通り、基準通りでは、先輩に追いつくには足りないです。効率的にショートカットしたり、判断力をつけたり、アセスメントの正確さをあげたり。そこを埋めるのが実践経験なので、看護師の成長には時間がかかります。そのために重要なのは、患者のケアを行う→振り返る、たまにポジティブなフィードバックをもらうことで、経験を積み上げていくことです。

先輩とのコミュニケーションをテーマにした記事はコチラ↓

応用を利かせていくことで、やっと1人前になれる

基準通りに看護ケアができるのは当たり前、できない・経験したことがない看護技術を少なくしていく努力をすることで、看護ケアを効率的にできます。看護ケアを効率的にできるようになれば、判断をする思考に時間を使えることになります。

患者さんに夜に下剤を飲んでもらうように依頼をするべきかどうか

鎮痛剤を4時間前に使っており、再度希望があって応じるべきかどうか

など、日々看護師は判断をしています。臨床判断とか、呼びます。
ちょっと話題がずれますが、この判断にスピードが追い付かない、という場合は、看護師に向いていないと思う前に、そこの病棟で働くことが向いていないと思ってください。思考スピードが本質的に追いつかないか、ストレスがかかって思考スピードが落ちているかのどちらかです。
ですので、実践→経験→応用、もしくは、判断→結果(患者の反応、先輩の意見)→セルフフィードバックこの繰り返しで、このサイクルが回るようになるし、経験を積んでいくことができます。

患者にとっての最善のケアを目指すことで次に開ける

ここ、今回で一番大事です。あ、難しいなあ、と思わなくて大丈夫です。患者にとっての最善のケアを目指すことで、基本全てクリアできます。患者にとって最善のケアを目指せば、基準通りに追加して何をすればいいかを考えられるし、不安であればわかる人に聞けるはずです。また、それがどうであったかを患者の反応をよく見ることができるし、先輩に確認することもできるはずです。患者にとっての最善のケアを目指すために!を掲げて、アドバイスをくれない先輩看護師はいないはずです。もちろん、聞きやすい人に聞くのが良いですよ。
最善のケアを目指すために!を掲げつつ、スキルアップさせてもらいましょう。そして、この2つを妨げるものは、優先順位を下げましょう。

新人看護師が自分の経験を最大限活かして成長するためのアクションプラン

新人看護師が自分の経験を最大限活かして成長するためのアクションプラン

勤務日がどんな日か?名前を付ける

その日のテーマをつけます。最初は、予定入院患者を1人持つ日センサー患者を受け持つ日、など、こんな感じでその日の行動方針を決めていきます。予定入院では、オリエンテーション、書類、検査、薬確認、看護記録などやることが本当に多いので、大変です。その日いちばん大変なこと、これを乗り越えたらあとは楽だ、ということを、名前を付けましょう。可能な限り、勤務開始直後までに。先輩看護師は、大体こんな感じでテーマを決めて、優先順位をつけています。

名前を付けた内容を取り上げて振り返る

振り返りが重要です。ここで、

  • 効率化を目指せるところ
  • 時間をもっとかけた方がよかったところ
  • 知識をつけるところ
  • 準備不足だったところ

などを整理しましょう。
その日にフォローしてくれる先輩看護師がいるなら、自分の考えを聞いてもらって意見をもらいましょう。メモ書き程度にまとめて、フィードバックをもらうのが良いです。

振り返り時間は、10分以内にする

この、考える時間とメモ書きの時間、先輩看護師に意見をもらう時間は、合わせて10分程度で良いです。これらに時間がかかると大変だし、早く帰って休息の時間に当てましょう。特に先輩看護師との時間が長引くのは、精神的に負担もあります。申し送りの記事を参考に、先輩とのコミュニケーションをとってみてください。

申し送りについてまとめた記事がこちらです。


その内容は、「○○はした方がいい」「○○はやらない方がいい」という先輩のアドバイスに納得できたら、続けることが大事。納得出来たらです。ルールも変わるし世界も変わるので、前後関係が変わることはよくあるので、絶対はありません。これを1つ納得できて次の日につながることがあったら、もうその日の勤務は積み上げ成功です。あとは余力があったら、看護技術やイベントの手順を考えましょう。

帰宅中に一度想起し、家に帰ったらマインドマップにまとめる

帰宅中に、もう一度、その日の勤務と思考内容を振り返りましょう。もし、閃いたこと、思い出したことがあったら、スマホかメモ帳か手帳に書き込みましょう。そして、家に帰ったらパソコンでマインドマップを作成して終了です。この内容なら、マインドマップ作成にかかる時間は10分で済みます。
ただ、想起したくない、マインドマップを作りたくない、ということを思うことがあります。そういうことを思ったとき、自分の心を見つめましょう。次に説明していていきます。

マインドマップやシャドーイングの学び方を説明した記事がこちらです。

ブレイクスルーを待てる環境かどうかを見極める

今回二番目に重要です。これで、新人看護師としての準備は万端です。勉強をすすめないのか、と思われるかもしれません。でも僕は、勉強に関しては推奨はしません。大変だからです。どうしても必要だと思ったら、気になったら、調べましょう、ググりましょう。勤務中であれば、調べることは大切にしましょう。時間がないかもですが、時間がないと思い込んでいるときもあるし、特に薬など、知らないものはその場で調べるのが大事です。
準備は万端と言いました。なんの準備かというと、ブレイクスルーを待つ準備です。日々仕事をしていると、頭がクリアになり、次の手順がみえたり、判断がスっとできたりします。これがブレイクスルーです。テキパキやろうとしなくてもテキパキできたり、無駄なことを考えたりしなくなります。
しかし、ブレイクスルーが来ない条件があります。それが、パワハラやマウントなど脅威にさらされない人的環境です。自分自身大事にされなかったり、自己肯定感を下げられたりすると、仕事上で人と関わりたくなくなるのと、マインドマップや想起など、自己研鑽にも関わりたくなくなります。これで看護師に向いていないと考える人が多いですが、まやかしです。その職場やそこの人間関係に向いていないというだけです。嫌な事ばかりを言われるなら、転職を考えるのも手です。
僕は、新人看護師1年目の病棟と、神戸の大学院では、マウント、パワハラにあい、自己肯定感の低下や幸福感が低下しました。そこで頑張っていたけど、1年経ってもブレイクスルーは来ませんでした。それどころか、思考は停止し、心は弱くなっていくばかりだったので、その場を去ることを決めました。去った後は、見違えるほど周りがきれいに見えました。

まとめ

ブレイクスルーは突然来る!看護師の経験と成長【新人看護師と中堅看護師の差】
看護師の経験と成長について、中堅看護師と新人看護師の差と、差を埋めるためのアクションプランについて記事にしました。

看護師の経験と成長の差は悲しすぎるほどでかい

中堅看護師と新人看護師の力の差は、3~5倍であり、これは才能ではなく、経験の差です。そしてこの差は、先輩は教科書通りに教えるが、先輩は教科書通りにやっていないという、基本ができるだけでは埋まらない差でもあります。

看護師の職場と仕事に慣れたら、経験と成長はやっと半人前

看護師にとっての勉強は、実践が一番であり、効率的にショートカットしたり、判断力をつけたり、アセスメントの正確さをあげたりすること、振り返りを行うことで、少しずつ、応用ができるようになっていきます。ここで大事なのは、患者にとって最善のケアを目指すことです。

新人看護師が自分の経験を最大限活かして成長するためのアクションプラン

勤務日のテーマを勤務直後には名付けましょう、それに合わせて振り返りを行います。そして、病棟での振り返り時間は、10分以内にして、帰宅中にもう一度1日の流れを想起すること、帰宅したらマインドマップを作りましょう。これでブレイクスルーを待ちます。ただし、職場の人間関係でストレスがあると、思考が看護師のスキルアップに向かずに自分のストレスになるので、嫌な事ばかりを言われるなら、転職を考えるのも手です。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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