ハムストリングスを肉離れをしたけど休まず病棟に出勤した話 *21歩
こんにちは!ユウジです。
今回は、ゆるめの話です。
高校の時から陸上をやっています
大学でも、社会人になってからも、今も走り続けています。
看護短大や看護専門学校ではなく、看護大学に進学した理由は、
- 看護師になりたい
- 関東インカレ(関東の大学生の主要な陸上大会)に出たいから(笑)
当時の大学の先生に怒られつつ、スポーツと看護師の生活を両立してきました。
陸上をやっていたおかげで、オーディションのダンスでは、未経験ながら体を動かせたのだと思います。
肉離れを人生で初めて起こしました
当時は神奈川県におりましたので、母校の高校でOBとして、高校生と一緒に練習をさせてもらっていました。
最近でもコロナ自粛前までは、帰省したときにはよく母校の練習に行っていました。
ある休日の日、300mを走っているときに、左のハムストリングス(大腿二頭筋)が肉離れ(筋断裂)を起こしました。
陸上競技者の間では、肉離れをしたことを、
「にくった」
と軽いノリで言います。が、決して状態は軽くなく、スタスタと歩けません。
肉離れをした選手は10人以上見てきましたが、陸上人生15年目で初めての肉離れです。
速く歩けない、変なしゃがみ方
普段は看護師はおそらく時速4~6km、秒速1.1~1.6mくらいでは歩いているかと思うのですが、
亀の速度に激減(´;ω;`)、左足に強く体重をかけられないし、
左右対称で歩けない。おまけに、しゃがむためには左足を伸ばし、右足だけを曲げてしゃがむ
という動作の変化を余儀なくされました。
治療は鍼灸治療です
重傷直後はアイシングをして応急処置をしました。
僕は鍼灸院に継続的に通っており、すぐに電話して治療の予約をしました。腰痛、むくみ、捻挫、試合前のリフレッシュ、試合後の疲労回復など、陸上競技にも看護師の業務にも相性がいいです。
さて明日の勤務はどうするか?
明日は勤務だぞ。
勤務中に怪我をしたならともかく、休日中の怪我ですから、迷いました。
まあ、悪化しそうなら休むべきだし、悪化しないなら勤務するべきという判断ですね。
そのとき僕はベテラン看護師で、消化器内科・糖尿病内科病棟に配属後2か月が経過する時期でした。
- アイシングのために病棟の氷を使わせてもらう
- しゃがめないのでこの動作が必要なのときは手伝ってもらう
ということを病棟師長に相談し、OKはもらえると思ったのと、負担をかけなければ治る方向にいくと判断したので、出勤することにしました。
なぜか笑いが生まれる申し送り場面
朝出勤して病棟師長に相談、OKをもらい、日勤リーダーにも連絡しました。
で、夜勤からの申し送り(引き継ぎ)が終了時、一通り終わると、
病棟師長が、病棟管理上の周知するべき事項や、頑張っていきましょうといった発言をします。
その後、大体どこの病棟でも、病棟師長が、
「何か連絡のある人はいますか?」
と聞きます。普段は委員会などの予定がある看護師が業務調整のために発言するくらいで、誰も何も言わずに業務スタートとなることが多いのですが、
ここで僕が「はい」と手を上げます。
ユウジ「あの、すいません、ももを肉離れしてしまいまして、適宜アイシングするのと、速く歩けなくてしゃがむのがきついんですが、それ以外は大丈夫ですので、辛気臭いですがよろしくお願いします」
- 「プライベートのけが?」
- 「痛くないの?」
- 「ふふふ」
- 「はははは」
となぜか笑いが生まれる申し送り場面。
僕の報告の意図としては、報告していない場合、明らかに歩き方がおかしい僕が他の看護師に「どうしたの?」と聞かれたり、心配されて時間を割いてもらったりするのが申し訳ないし、説明するのも一回で済めば面倒ではないということでした。心配されに職場に行っているわけではないので。
まさか笑いが生まれるとは思わなかった。
確かにけがの報告はみなさん想定していないと思いますが、緊張感が生まれやすいナースステーションの一場面になごみが生じました。
決してバカにされたり、あざけ笑いのような笑いではないです。
- 「(心配の声に対して)ありがとうございます。想定してなかったですけど、笑ってくれてうれしいです(笑)」
などと返して、業務開始です。
次の日も同様の報告をする
看護師の勤務体制はシフト制であり、連日日勤で勤務している場合、組むのは同じ看護師ではないことが多いです。
僕は肉離れした翌日、翌々日、その次の日も日勤だったので、朝の申し送りで、
ユウジ「あの、すいません、昨日も報告したんですけど、ももを肉離れしてしまいまして、適宜アイシングするのと、速く歩けなくてしゃがむのがきついんですが、それ以外は大丈夫ですので、辛気臭いですがよろしくお願いします」
と3日間言い続けました。そして3日連続で笑いが生まれる申し送り場面。
「そのアイスバッグどこに売ってるの?うちの子に買おうかなって」
などと声をかけてくれる看護師もおり、
ユウジ「ゼビオに売ってますよ!」
などと返答し、すっかり【肉離れキャラ】が定着しました。
都市伝説になっているらしい
都市伝説といえば大げさかもしれませんが、いまもその病棟では、朝の申し送りで僕が肉離れの報告をしたことが、ありえない朝の一場面としてネタになっているらしいです。
まあいじられてる訳ですよね。
にくったのは痛いししんどいけど、それが転じて笑いになれば嬉しいと感じた、僕のにくった思い出でした。