少しだけ職場のことを好きになれる社会保険料の話 雇用保険料
こんにちは!ユウジです!!
皆さんは、給与明細を見て、モチベーションがアップしたことはありますか?
もしくは、基本給から2割程度、色々引かれて支給されているので、損した気持ちになったことはありませんか?
この2割のうち、1割は税金(所得税、住民税)、もう1割は社会保険料です。
今回は、この給料から色々引かれる中の、社会保険料の1つ、雇用保険料について記事にしていきます。
これは、僕の悔しい経験から記事にします。
結論は、【「社員(看護師)が社会保険料を払うことでは会社(病院)は一切得をしない」「会社(病院)が社員(看護師)の社会保険料を約半分負担している」ので、「職員にとって得」、「会社にとって損」な制度である】です。
※普段は看護師向けに記事を書いているので、会社(病院)、社員(看護師)という書き方にしています。
その他の社会保険料については、こちらをクリック!
社会保険料は、強制保険
社会保険料の種類
- 健康保険料
- 厚生年金保険料
- 介護保険料(40歳以上の人)
- 雇用保険料
この4つです。
使わなかったら払っているだけ、保険の1つ
- 健康保険:病気になったときに1~3割の負担で済む、高額療養費制度もある
- 厚生年金保険料:高齢で働かなくなったときの年金の支給(年金で保険という名称にやや無理あり)
- 介護保険:介護が必要になったときに、介護費用が1~3割の負担で済む
- 雇用保険:失業したときに、失業給付をもらえる
払わなければならない、つまり強制保険
基本給+各種手当(交通費手当を除く)から真っ先に引かれるのが、社会保険料です。
- 基本給+各種手当(交通費手当除く)-社会保険料=所得税の課税対象額
- 所得税の課税対象額-所得税-住民税+交通費手当=総支給額(手取り)
正社員として入職したら、最初の給料からしっかり引かれます。
強制的に入らされる保険であり、強制的に払わされる保険です。
逃れようはありません。
職員の社会保険料は会社(病院)が約半分支払い、しかも支払い手続きもしている
社会保険料は、強制的に払わされる保険料ではありますが、
- 実は社会保険料の半分は会社(病院)が負担している
- 社会保険料の支払いについて、職員はすることがなにもない
- 社会保険料を徴収し、支払いをすることに会社(病院)は何も利益を得ていない
簡単に言うと、会社が職員のために社会保険料を半分負担しており、しかも支払う手間を省いてくれているわけです。
これは義務化されていることなので、会社は代行して支払ったことへの利益をもらうことはないです。
個人でやったら3~4か所に毎月お金を払いに行くのは大変だし、まあおそらく払わないひとも出てくるでしょう。
個人のかわりに会社が代行して支払わないとダメですよ、という制度です。
雇用保険料について
加入対象となる人
雇用保険料は、他の社会保険料と違って、常勤職員や常勤的非常勤職員でなくても、支払う可能性が出てくる保険料です。該当するのは、
- 1週間の契約上の労働時間が20時間以上
- 31日以上の雇用見込み
のいずれかを満たし、
- 昼間学生ではない人(休学している人、定時制など時間限定の学生、学生であることを承知して雇用契約をしている人は加入対象)
が対象となります。
雇用保険料の負担金額
- 労働者負担:0.3~0.4%
- 事業者負担:0.6~0.8%
見ての通り、事業者負担がやや多くなっています。
失業給付について
支給額
退職前6か月の給料総額÷180×給付率(人によって45~80%)×給付期間(人によって90~240日)
- 給付率:年齢が高ければ高いほど、在職期間が長ければ長いほど、給付率が上がります
- ハローワークに行って、最終的に確定する
支給期間について
自己都合退社では、失業給付がもらえるまでに手続き後3か月間の待機期間があります。会社都合退社では、手続き後7日の待機期間があります。
失業給付の手続きはハローワークで
持っていくものは
- 離職票(会社に発行してもらう)
- 身分証明書
- 印鑑など
受給説明会、失業認定と振り込みの繰り返しです。
まとめ
僕は、大学院に入る前に病院を退職したのですが、仕事は有給休暇をもらいつつ、3月31日まで勤務をしていました。
退職の申し出をしたのは退職する1年半前なので、退職日については操作ができたわけです。
3月退職ではなく、
- その年度の6月退職にする(ボーナスをもらって退職)
- 失業給付を受給申請
- 大学院に合格したら失業給付受給終了
- 大学院に不合格なら失業給付受給を継続し転職活動
これで、人生が少し変わったかと思います。
トータルの給料はもちろん3月退職の方が多いですが、看護師として働いていると、まとまった休みは夏季休暇の7日間くらいしか取れません。
海外旅行やバックパッカー、趣味、遠くの友達に会いに行くなど、様々なことができたと思います。ワーキングホリデーも逃してしまいました。
時間を使って人生経験を積むこと、つまり自分への投資については、若ければ若いほど、人生を豊かにできると思います。
後悔してもしょうがないですが、制度を知っているだけで選択肢が広がる世の中なので、退職を考えている方は、ぜひ日本の社会制度を調べてみて、最大限活用してみてください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
参考URL
→万が一に備えて、失業手当の知識を確認しよう!支給条件・金額・申請方法まとめ【失業手当/失業保険】
なお、自己都合退社を会社都合退社に変更できる裏ワザがあるみたいです。