日本陸上競技連盟が発表した陸上競技活動再開のガイダンスについて【日常活動】
こんにちは!ユウジです。
陸上競技場は2020年7月現在、ほぼ解放されて利用できる状況かと思いますが、試合に関しては中止・開催が分かれていることかと思います。
今回は、日本陸上競技連盟が発表した陸上競技活動再開のガイダンスについて、書面ではわかりにくいところがあると思いますので、要約・解説します。
リンクはここをクリック→陸上競技活動再開のガイダンス策定のお知らせ
→陸上競技活動再開のガイダンス 概要
→(PDF)日常活動について
ガイダンスの概要
アスリートの思いに対する理解
- アスリートがトレーニングの成果を発揮できる場を設けたい
- 自分の目標を、日時を含めて具体的に定めた上で、心身の状態を高めたい
日々トレーニングをしている人にとっては自然な思いです。
最大限の感染防止は必要
陸上競技は社会に支えられているスポーツであり(陸上競技場は市や県の持ち物であることが多い)、そこがクラスターになってはならない。
感染防止をしながら陸上競技を再起動させたい
- アスリートの思いに沿うために徐々に陸上競技の再開を図る
- 感染防止は必須
これらを両立するために
- 社会体育施設の再開に向けた感染拡大予防ガイドライン(スポーツ庁から配信)
- スポーツイベント再開に向けた感染拡大予防ガイドラインについて(公益財団法人日本スポーツ協会、公益財団法人日本障がい者スポーツ協会)
を礎とし、陸上競技の特性を熟慮して作成したものがこのガイダンスです。
なお、このガイダンスは、日常での活動再開と、競技会開催についてに分けられています。
今回の記事では、【日常での活動再開について】を扱います。
【競技会開催について】は下記をクリックしてください。
→日本陸上競技連盟が発表した陸上競技活動再開のガイダンスについて【競技会】 *40歩
日常での活動再開について
感染リスクを最小限に抑え、陸上界からクラスターを発生させない体制を整備し、着実に活動を再開していくことを念頭に、
- 指導者・チームスタッフの留意点
- 競技者自身の留意点
- 競技会や合宿への移動について
- 海外の競技会への参加について
の4項に分けられています。
指導者・チームスタッフの留意点
- 活動計画の作成:体調管理(体温、身体症状、行動記録)、衛生管理、トレーニング計画(密を避けるために時間を分けるなど)
- トレーニング拠点利用時の留意点:屋外、トイレ使用、更衣室等、ウェイトトレーニング場、公道・公園 これら各場所での衛生管理上の留意点
- ソーシャルディスタンス(できれば 2m、最低でも 1m の距離)を保てない集団での練習は避ける
- 所属するメンバーに感染の疑い、PCR 検査で陽性反応が出た場合の対応:発熱(37度以上もしくは、平熱よりも体温上昇がある場合)の場合は指定の電話相談を受けさせ、さらにPCR検査陽性の場合は、2週間以内の行動記録を入手し、2日以内の行動における、濃厚接触者・施設管理者(使用した場合)・競技会主催者(参加した場合)・日本陸上競技連盟に連絡する
競技者自身の留意点
- トレーニング拠点利用時の留意点:屋外、トイレ使用、更衣室等、ウェイトトレーニング場、公道・公園 これら各場所での衛生管理上の留意点を守る
- 日常生活では、厚生労働省が定める「新しい生活様式」に基づく行動を心がける→ここをクリック
- 競技会や合宿への移動について:消毒剤・ウェットティッシュの持参と、マスクの着用を行う。体温管理を行う
発熱・体温に関しては、37度以上であること以外に、平熱よりも明らかに上昇している場合が含まれています。
平熱が35度の人、36度の人で、何度以上で発熱とするかが異なるので、ここが配慮されています。
海外の競技会への参加について
- 正確な競技会の情報を収集した上でエントリーや渡航を計画する
- 入国制限対象地域以外の地域であっても現地・経由地及び帰国後に強制的、又は自主的な対応を求められる場合があるため、十分に情報を確認した上で渡航の判断や計画する
- 個人でできうる最大限の感染拡大防止のための行動を心がける
まとめ
このガイダンスでは、体温が37度以上と完全に客観的な数値だけではなく、平熱よりも明らかに高い場合を想定しているというところが、医療・看護寄りというんでしょうか、配慮されている面が素晴らしいと思いました。
日常生活の練習については、主に学校や大学での部活を想定している印象を受けます。
教育機関の規定と重なる面や、ルールが違って混乱する面があるかと思います。
ルールが違って混乱した場合は、基本的には重いルールを参考にした方が無難と考えます。
例)学校の決まりでは体温37.5度以上の人が電話相談をすることになっている。日本陸上競技連盟では37度である。
→推奨:この場合は37度以上で電話相談をし、学校には、「日本陸上競技連盟では37度以上で電話相談をすることになっているので電話相談をした。その結果〇〇でした。と連絡する。 これが最適解です。