【最短で看護師になる】中卒なら高校看護科の5年一貫看護師養成課程校
こんにちは!ユウジです。
先日看護師になるための学校について、記事にしました。
看護師(正看護師)になるには、
- 中卒の学歴で高校看護科の5年一貫看護師養成課程校
- 高卒以上の学歴で、看護大学・看護短大・看護専門学校へ入学
- 准看護師の資格がある人が、特定の条件(准看護師実務経験7年以上か高卒以上の学歴)を満たしており、准看護師から看護師になるための専門学校の2年課程コースに入学
これで卒業時に看護師の資格を取得できます(正確には国家試験受験資格)。
とまあ、かなりややこしい道筋なので、最短はなにか?ということを補足します。
結論は、中卒の学歴で看護師になりたい人
- 高校看護科の5年一貫看護師養成課程校に入学する
これだけです。メリット・デメリットがありますので、対策も含めて説明していきます。
これぶっちゃけメリットめちゃくちゃ多いです。
特に、
- 3年次の受験勉強をしなくてよい
- 学費がめちゃめちゃ安い
このメリットはすごいです。
※今まで、高専(高等専修学校)だとか、高専5年一貫看護師養成課程校などと表現をしていました。同じ学校を指していますが、どうやら高等看護科5年一貫(看護師養成)課程校が主流の表現のようなので、随時修正していきます。
高等看護科5年一貫看護師養成課程校のメリット
3年通えば最終学歴が高卒になる
文字通りです。最終学歴が高卒になるので、日本人のいちばん多い最終学歴が高卒です(45%)ので、世の中の平均的な最終学歴です。大卒がメインのようにとらえられていますが、高卒で無資格でも世の中で働いている人はたくさんいます。
なお、3年間通ってその後退学したとしても、最終学歴は高卒になります。
3年次に受験勉強をする必要がない
これは受験勉強経験者にとってはめちゃめちゃメリットです。
身体的・精神的・時間的・経済的に消耗する受験勉強をしなくてよいのは、すごいメリットです。
5年通してゆったり看護の勉強ができる
専門学校や大学では、どうしても3年次に詰め込む教育になってしまうのですが、5年間で、病院実習に高校二年から行くのは、僕からしたらエリート、英才教育に見えます。
ウェイトは後半の2年間が大きいのですが、それでも5年かけられるというのは、メリットが大きいです。
学費がめちゃめちゃ安い
看護師になるための年額の学費の相場です。独自で調べました。
- 公立の5年一貫課程校:年額10~15万
- 私立の5年一貫課程校:年額50~100万
- 国公立看護専門学校:年額11万~20万
- 私立看護専門学校:年額30万~100万
- 国公立看護大学・看護短大:年額50~60万
- 私立看護大学・看護短大:年額100~200万
とにかく学費がめちゃめちゃ安いことがわかると思います。
「最短」に加えて、「最安」です。同じ看護師資格、同じ公立なのに、こんなに学費が違うのはおかしいと思いませんか。
一体感が強い
高校のクラスのまま5年間過ごすことになるので、自然と一体感が強まります。
看護専門学校でも一体感は強いですが、高校のクラスのまま進級していくので、仲間の一体感はより強いです。
一生の仲間と出会えます。
20歳から看護師として働ける、親孝行になる
よく5年一貫課程校のHPで、「最短で看護師になる」「最速で看護師になる」と掲載されています。
大卒よりも2年早く看護師として働き始めることができるので、すごい制度です。
20歳から経済的な自立ができたら、すごく親孝行になります。20歳から年収400万ってすごいですね。
国家試験を受けるときの年齢が19歳の人もいると考えたら(3月生まれの人は、国家試験よりもあとに誕生日がくる)、自分はそのときなにしてたんだろうと思いますね。
高等看護科5年一貫看護師養成課程校のデメリットと対策
准看護科と混同されやすい
高等看護科5年一貫看護師養成課程校についてはあまり世間に知られていないので、准看護師を高校3年間でとれる学校と混同されてしまうことがあります。
ですので、対策としては、進路として選ぼうとしている学校が、5年一貫看護師養成課程校なのか、高等学校の准看護科なのかをきちんと調べておく必要があります。
住んでいる場所によっては遠いことがありうる
高等看護科5年一貫看護師養成課程校は全国で50校程度しかなく、設置されていない都道府県もあります。占める割合は、看護師全体の2%程度しかないので、住んでいる場所によっては通学が大変になることが考えられます。
対策としては、弱いです。通学できない場合は入寮か引っ越しか1人暮らしになってしまいますので、慎重に検討をすることがよいと思います。
中学生の段階で進路を決められない可能性がある
5年一貫看護師養成課程校は、中学生の段階で看護師になろうと決めている人向けの選択肢です。なろうと決めている人でも、決めきれない場合、決められない人、決めきれない人は普通科の高校でじっくり進路について考えた方がいいかなと思います。
対策としては、
- オープンスクールにいく
- 生徒のツイッターをみてみる
- 電話をしてわからないことを聞く
などと情報を仕入れることが大事です。
親に反対される可能性がある
親は下に書いた学校の先生より丁寧に理解を得なければなりません。ゴネ得も通用しません。なぜなら、学費を出してくれるのが親だからです。
賛同してくれるならよいのですが、反対された場合は、
- なぜ看護科に行きたいかの説明
- 看護科と普通科の共通点と相違点について説明
- 看護科のメリットとデメリットの説明
- 親孝行になる
これをする必要があります。頭ごなしに、「普通科の高校に行きなさい」などと言われたら、ちゃんと理由を説明してもらって、お互い納得するまで、回数を分けて話し合いましょう。
中学校の先生によっては反対される可能性がある
中学校の先生が情報を持っていないことは多分に考えられます。中学校の先生は、生徒の進路が決まらないことを本当に懸念します。それで一緒に考えたり調べてくれる先生ならいいのですが、
- 看護科に行きたいって言っているのに普通科を勧める人
- 頭ごなしに進路変更を勧めてくる人
- 看護科に行った生徒をみたことがないと言ってくる人
正直言ってめんどくさいです。
教師がゴネずに受験勉強させろという感じですが、
- 親と話し合って決めた
- 不合格だったら〇〇学校行く
などと言っておけば大方OKです。ゴネ得も通用します。
まとめ
正直、高等看護科5年一貫看護師養成課程校は経済面、精神面でのメリットがめちゃくちゃ多く、デメリットは情報が少ないということだけだと思います。情報が少ないことに関して、中学生が情報を集めるのは大変ですが、パソコンやスマホを活用したり、オープンスクールや問い合わせを積極的に利用しましょう。