【看護師が働きやすい】職場の体制3選 *24歩
こんにちは!ユウジです。
今回は、昨日に引き続き、看護師の働きやすさについて記事にしました。
看護師が働きやすいと感じる職場の体制の3要素は、「休暇を取得しやすい」「残業が少ない」「看護師の人数が充実」です。
働きやすい職場の体制1「休暇を取得しやすい」
仕事をする上での権利があり、さらに行使しやすいということです。
休暇というのは、病気休暇、有給休暇、育児休暇について指しており、
普通の病院であればこの体制は整っていると思いますが、これを行使できるかについては、それぞれの職場の体制や管理者によるところが大きいのではないかと思います。
また、希望日に休暇をとれることは、当たり前です。
病気休暇を取得しやすいかどうか
- 誰しも気を付けていても、体調が悪くなって出勤日も休むべきときがある
体調が悪いときに休んだとして、
- 温かい言葉かけをしてもらう
- 文句を言われて渋々休暇となる
- 出勤してくださいと言われる
精神衛生上だいぶ違いますね。出勤してくださいと言われるのは論外な職場体制です。もしこのように言われたら、職場を離れることを検討してもいいと思います。
ただし、
- 前日に飲みすぎて体調が悪くなった
- 飲みすぎて転んで足を骨折した
など不注意が要因とされる場合は、病気休暇を取得できたとしても職場での信頼関係を損なう可能性があるので、あくまでも自己管理には注意を払う必要があります。看護者の倫理綱領12条に、「看護者は、より質の高い看護を行うために、看護者自身の心身の健康の保持増進に努める」という文言がある通りです。
有給休暇・育児休暇について
病気休暇と同じ考え方で、労働者の権利として、有給休暇と育児休暇を取得できれば働きやすい職場です。
- 看護師の有給休暇の取得率(48.3%)一般の会社員(51.1%)よりも若干少ない
- 政府は70%を推進している
- つまり年間10~14日有給があれば、いい職場といえる
育児休暇は、男性でも取得ができるシステムですし、実際に取得していた介護福祉士の男性がおりました。
病院見学や説明会で、病気休暇・有給休暇・育児休暇の取得しやすさについて、ぜひ質問したいところですね。いざ配属された職場が質問の回答通りでなかったら、辞める理由になりますし。
病棟師長が病棟看護師の有給休暇を勝手に勤務表に入れることについて
有給休暇を勝手に勤務表に入れられる、というネット記事を読みました。僕としては、休みが増えるんだから有給消化していないよりいいんじゃない?と思いますが、その記事では批判的に書かれています。
もちろん、有給休暇は労働者が申請して指定することが原則ですが、前述したとおり、
- 有給休暇の取得に公平性の問題がある
- 有給にしたけど、いいですか?と聞かれて、嫌ですと答える看護師はいるのか?
- 毎月希望休は申請できるはずであり、できないのであればそれは別の問題
ということを考えます。看護師長の配慮で有給取得できているので、なんでもかんでも法律で当てはめていい悪いを決めるのはよくないのではないかと考えます。
病休か有給か
病気が理由の欠勤を有給休暇として処理する看護師長がおられます。有給取得率が上がっていいことだと思いますが、有給取得日数は、職場の看護師で公平でしょうか。欠勤が多い看護師と欠勤がない看護師で、欠勤が多い看護師が有給休暇をたくさん取得できていたら、公平性に問題が出る可能性があります。
僕の経験では、3日間病気で欠勤したよく欠勤する看護師の、別日の公休を出勤日にした看護師長がいました。賛否両論かもしれませんが、僕はありな対応だと思います。
働きやすい職場の体制2「残業が少ない」
定時で始まり、定時で終われるかどうか、という時間的な拘束が大きいか最小限かということです。
残業が少ない職場は、勤務終了後も予定を入れられるし、時間の有効活用ができ、働きやすいです。反対に、残業が多い職場は、時間の制約が大きく、しかも時間が読めないので、時間の有効活用ができにくくなり、働きにくく感じるということです。
時間前残業も同様です。時間前残業は日本の看護師全体の課題です。
- 情報収集が勤務開始後にできればいい
- 時間前残業に残業代をつける
うまく整備できないものか、いい考え方はないか、と悩みどころです。
働きやすい職場の体制3「看護師の人数が確保されている」
最後の1つは、「有給取得」と「残業が少ない」両方につながります。
- 看護師は、看護師の人数が確保されていると働きやすいと感じる
- 看護師は、繁忙であると働きにくいと感じる
シカゴ大学の研究で、人間は忙しいときの方が幸福を感じるという研究結果があるそうです。求められている、必要とされているという意味ですが、おそらくは日本の看護師と忙しいことを忙しいと感じる絶対値が違います。秒単位で必要なことを求められるのはさすがに厳しいので、仕事量に対して看護師の数が合っていると感じることが働きやすさにつながります。また、このためには、公平な、納得できる業務のわりふりをする必要があります。
まとめ
働きやすい職場といっても、様々な切り口があり、入職前に自分で決められる内容、質問によってわかる内容、実際に働かないとわからない内容があります。
やっぱり働きにくい職場だったらすぐに次の勤務先を考えるべきだという考え方は同じです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
参考文献:鹿島嘉佐音,舟島なをみ,中山登志子.(2016).看護師が知覚する「働きやすさ」を決定づける基準の解明-病院に就業するスタッフに焦点を当てて-.看護教育学研究25(1),7-20.