プリセプターが怖かったら、もはやプリセプター制度の意味はなくて新人が無駄につらいだけ *35歩

新人看護師 看護師

こんにちは!ユウジです。

僕は新人看護師時代に、年上の男性のプリセプターから嫌がらせを受けました。それだけではなく、ネガティブキャンペーンもされていたので、チームの看護師からも信頼を失い、気力もなくなるという生きてきた中でもつらい1年間がありました。

プリセプター制度って、新人看護師育成のために先輩看護師がマンツーマンで新人看護師の指導をする制度です。
つまり、先輩看護師(プリセプター)が新人看護師(プリセプティ)の運命を握るので、ぶっちゃけめちゃくちゃリスクの高いシステムです。新人看護師は、誰が自分のプリセプターになるかってけっこう緊張感を持っていると思います。

ですので、プリセプター制度は利益よりもリスクの方が勝る、かなり怖い制度だと思っています。ですが、プリセプター制度がない病院はなかなか検索で出てこないです。ほとんどの病院がプリセプター制度をとっているので、廃止を唱えるよりも、この制度の問題点を見つめなおし、新人看護師・プリセプター双方の頑張り所・踏ん張り所と引き際について、2回に分けて発信します。

理想を追い求めているプリセプター制度

リアリティショックを受けやすい新人看護師の心理的支援を行う役割が、プリセプターです。

リアリティショックを受けやすい新人看護師

看護の現場は、やるべき業務量が多いうえに、何か落ち度があると患者の生活にダイレクトに関わってしまう、厳しい現場の一面があります。また、これまでは同級生と一緒に過ごしてきた時間が長かった看護学生が、社会人となって違う世代の人とも同僚となり、仕事を始めるということもいえると思います。

看護実習(看護学生時代) 看護業務(入職)
受け持ち患者 1~2人 ~10人やそれ以上のときもあり
入院受け・オペ出し・退院手続き なし、もしくは病棟看護師を見学 当然あり
医療処置 ほぼ実施しない 実施(適宜手を借りる)
看護ケア 実施 適宜手を貸し借りしながら実施
看護過程の展開 受持ち患者を網羅的に行う 適宜手を貸し借りしながら実施
給料 もらえない 当然もらえる

このように、看護学生時代と入職後ではかなり看護師の活動が異なります。
入職すると、チームワークがとても求められます。これは例えば、看護師の日々の受持ち患者の検査・手術・リハビリなどの予定によって、手が空く時間、空かない時間が異なるため、空いている看護師が空いていない看護師の業務を補填する、という感じです。

  • 医療処置の習得を求められる
  • 学生時代よりも多くの受持ち患者の対応が求められる
  • チームワークが求められる
  • そもそも慣れない環境
  • 今まで一緒に過ごしたことのない世代と仕事をする

これらが原因で、新人看護師はリアリティショックを受けやすいです。

新人看護師の職場への適応を促し、心理的支援を行う役割がプリセプター

リアリティショックを個人の努力で乗り越えられればいいのですが、皆が皆そうはいきません。
特に技術習得と、チームワークの裏にある人間関係については、新人看護師が

  • 指摘を受けやすい
  • 批判を受けやすい
  • マークをされやすい
  • 立場が弱い

ので、ストレスフルになりやすい状況といえます。そこで相談役になって心理的支援を行うのがプリセプターです。

プリセプター制度の現実はどうか

※個人的な意見です。体験談も込みで願いもこもってます。

プロとしてプリセプターをやりましょう

プリセプターが新人看護師と、良好な人間関係を築けていれば問題はないのですが、

  • プリセプターは新人看護師の運命を握っている

と言っても過言ではないので、プリセプターのやる気や人格次第では、かなりのリスクがあるシステムだと僕は考えます。

新人看護師が、プリセプターに「嫌われる」「無視される」「怒鳴られる」って、散見しますが、給料をもらって仕事をしている中の話ですから、プリセプターの資質を疑います。そういう人は看護師として恥ずかしい人です。当たり前の話だと思うのですが、

  • プリセプターが直接患者にケアをするのとは次元が違う
  • 新人指導は新人によって時間がかかるものである
  • プリセプター研修では、プリセプターがイライラしたら新人看護師を「無視してよい」「怒鳴ってよい」などとは絶対教わらない
  • 職務の1つとして新人指導をしているのだから、放棄をしてはいけない

プロとして好き嫌いを仕事に持ち込まないのは当たり前と思います。

前編はこれで終わります。後編へ続きます。