【看護師の仕事内容の謎】患者が受ける負の影響をゼロに近づける役割
こんにちは!ユウジです。
今回は、看護師の道をこれから選ぼうとする方向けに、看護師のことについて、数回に分けて書いていきたいと思います。
今回は、キモです。看護師の仕事内容についてです。意外に知られていないものと思います。
看護師の役割は、「患者がケガや病気で受ける負の影響を限りなくゼロに近づける役割」です。
そして、看護師は、患者の価値観や生の人生をみて、関わって援助をする、そんな職業です。
これについて説明していきます。
- 患者がケガや病気で受ける負の影響を限りなくゼロに近づける役割
- 病気やケガにおける正の影響なんてあるのか? あります
患者がケガや病気で受ける負の影響を限りなくゼロに近づける役割
病気やケガをしたときに、風呂に入ることやご飯を食べることが面倒くさくなったことはありませんか?
僕は包丁で指を切ってしまったとき、シャンプーするのが面倒でした。(それでもちゃんとシャンプーしました)
大きな病気やケガをした患者さんは、これよりももっと面倒だったり、おっくうになったりしていますし、そのケガや病気の影響で日常的にできていたことが制限されてしまうことが起こりえます。
看護師はこれに対して、観察、指導、介入(お手伝い)をしていく役割があります。
負の影響を限りなくゼロに近づける例
- 右腕を骨折している患者が右腕にギプスを装着している:骨折というケガに対し、医師がギプス治療をしている
- 左腕は使えるので、体を拭くときには背中と左腕以外は拭くことができる:患者の状態について理解する
- 患者は右腕が使えないので、左腕と背中を拭くことはできない:これが負の影響、これを理解する
- 実際に体を拭くとき、背中・左腕以外は患者が自分でやってもらう:自分でできるところはやってもらう
- 背中・左腕を拭くことは看護師が行う:この介入により負の影響をゼロにする
これが看護師の看護ケアの考え方の例です。治療と生活が成り立つ方向に向かって行動をします。
看護師と医師の役割の違い
医師の役割は、けがや病気の診断と治療を行うことです。看護師の役割は、治療が順調に進んでているかを観察することと、けがや病気から起きる日常生活への影響をみてケアをしているわけです。
看護師は、医者の手伝いをしているだけではないんですね。患者の日常生活を考えて患者にとって必要なことを介入をしているわけです。
負の影響を限りなくゼロに近づける役割
看護師独自の役割は、患者という1人の人間の日常生活を成り立たせるために、何が不足しているかを考えて補うようにチームで行動することです。
僕は看護師の活動の中でこの役割を果たすことが一番重要だと思っています。
どうしても採血や点滴、他の最先端の医療処置など、看護師免許によってできることになる技術に目がいってしまいます。
しかし、これらは医者のかわりに看護師が代行する内容です。
病気やケガにおける正の影響なんてあるのか? あります
ここはあんまり気にしないのですが、病気による患者にとっての正の影響、プラスの影響は、あります。
- 骨折で入院した男性が、病院が禁煙のおかげでタバコを辞められた
- 夫がガンになり、妻と別居中だったが同居して自宅で妻が看取った
- バイク事故で複数骨折した患者さんが、「もうバイクには乗りません」
入院すること、病気になることが、その後の人生に良い影響を及ぼすことがあります。これはときに強みになるので、これについても看護師はよく見ています。
まあ、患者さんによってはバイク事故で骨折しても、「またバイクに乗ります!」と笑顔で言う人もおり、人によりますね。
看護師は、そのような、人間の価値観や生の人生をみて、関わって援助をする、そんな職業です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。他の記事もよかったら、どうぞご覧ください。
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