看護師が入職前に勉強しておいたほうがいい内容【1つだけです】

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こんにちは!「人に優しく、人を楽しませる」コミュニケーションが信条で、日本を、世界を癒しの力で包み込みたい看護師タレントユウジです。

このブログでは、病棟、高齢者介護施設、新型コロナウィルス軽症者宿泊施設、訪問看護ステーション、大学院生、教員、派遣など、様々な場所で看護を考えてきた看護師歴10年の僕だからこそいえる内容をブログ記事にして発信しています。

今回のテーマは、「看護師が入職前に勉強しておいたほうがいい内容【1つ】」です

悩みの理解

入職前に悩む人「来月から看護師として働くけど、あと1か月で何を勉強しておこうか。。。国家試験が終わったばかりで、勉強勉強は嫌だな、、。遊びたい。でも、勉強しておけばいいスタートがきれるかもしれないし、、。いいスタートが切れるなら、何をやっておけばいいんだろ」

みなさんは、勉強について、どんなイメージを持つでしょうか。やりたくない、大変、きつい、つらい、めんどう、退屈、どちらかというとネガティブなイメージですよね。

僕もそうです。何か新しいことを身に付けるために勉強をすることは、目標があってもそこそこつらいです。

ですが、勉強をするメリットもあります。

今回は、国家試験を終了した看護学生が、入職前までに勉強しておいた方がよい内容について、記事にしていきます。

結論:解剖生理学を勉強しておきましょう

あ、無理!!とか、勉強したくない、と思った方、もう少し、下まで読んでくださいm(__)m

看護師が入職前に勉強をしたほうがいい理由は、提供する看護の質をあげることと、指摘される事項を減らすため

看護師は患者のため、と看護師自身のために勉強をしよう

入職前の看護師に解剖生理学の勉強をすすめる理由

僕が入職前の看護師に解剖生理学を勉強しておくことをすすめる理由<

解剖生理は就職後に意外に教えてくれないことが多い

解剖生理学は、わかっている前提として考えられることが多いです。さらに、病気の勉強会では解剖生理はほんの触りだけで、すぐに疾患の理解、看護にいきます。

例えば、肺がんの看護についての勉強会の場合、肺の解剖生理→肺がんの病態生理→肺がんの治療→肺がんの症状→肺がんに必要な看護という順番にいきます。(治療と症状は順番が変かわるかもです)

つまり、解剖生理はおさらい程度で、重要なのは他の臓器との関係はほとんどさわらないということです。

本当は、1つ1つの臓器が全身に対して、また生命を維持することに対してどう働いているかを知りたいところですが、そういうのは基本的なことで、わかっているのは当然というスタンスになっちゃうんですね。勉強会も時間が限られているし、それくらいはわかっててよ、というのが暗黙の了解になっています。

また、看護師あるあるでも、勉強しておけばよかったことの第一位が、解剖生理学です。

解剖生理学の授業は、1年生の頃に、ぶっちゃけ退屈に行われます。で、暗記が求められるので、アレルギー反応を起こす人も多いです。僕もつまらなかったです。

ただ、実習や国家試験を乗り越えた方なら、そのハードルは下がっているので、「もし何も勉強したくないよ」という人は、患者の体、人の体を理解するための解剖生理学として自分の中で意識するだけでも、1歩進むことができます。

老化を加えて理解すれば強い

街中を見渡せば、必ず高齢者がいます。入院中の患者の大半は高齢者です。最近はコロナウィルスの影響で少ないかもですが、病気になりやすいのは高齢者であり、解剖学的には同じですが、生理学的には老化を考えることができていたら強いです。

老化になったら基本的には臓器の機能が低下し、筋肉量が低下、脂肪量も低下、水分量が低下、体脂肪率は上がる(筋肉の減りが脂肪の減りを上回るため)、ということになります。老化は個人差はあるけど、誰にでも起こることなので、知っておいて損はないです。

病気の理解は、正常な状態から患者の状態がどれくらいズレているかを考えることから始まる

看護師は患者の病気に対する理解が大事です。その理由は、患者の状態が悪くなっているなら、医師に相談していく必要があることと、日常生活の世話をするためには、患者が何のADLをどれくらいできるかを考えることが大事だからです。

そのためには、正常な状態からどれくらい離れているか、今日は正常方向に近づいたか、遠くなったか、を考えることが大事です。遠くなったとしても看護師の引き継ぎだけで済む場合もあり、「こんな日もある」程度の小さな変化もあれば、「直ちに医師に報告をしなければならない」「医師が帰る前に報告をしておいた方がいい」など、患者の状態に応じて、様々なタイプのアクションを起こすことが大事です。

新人看護師など、慣れない人にとっては、まずは先輩に相談するかしないか、という2つの選択肢から始まりますので、患者1人1人で良い判断をしていく必要があります。その根幹が、解剖生理学ということになります。

退屈だけど勉強は国家試験勉強からの延長でOK、YouTubeもあり、オススメの本

解剖生理学はもちろん国家試験の範囲内ですから、勉強している方がほとんどだと思います。これを忘れないようにするだけでも十分学習効果があります。あとは、電車移動中にYouTubeで動画視聴をするとか、教科書を読むとか、あえてノートにまとめなくても、「忘れないようにするちょっとの努力」だけで大丈夫です。

ただ、僕が読んだ中でわかりやすく、読む人のストレスになりにくい解剖生理学の本を紹介します。これは解剖生理学と呼ばず、看護形態機能学と呼んでいますが、内容は解剖生理学です。違いを言うなら、症状、看護師が目で見て取れることをメインで解説しているという意味で、呼び方が違います。

リンク→ 菱沼典子さん 看護形態機能学 生活行動からみるからだ

新装版があんまり安くなくてすみません。

これの解説動画とか、今後撮っていけたら役に立てるかもですね。

入職前の看護師の勉強で、解剖生理学以外の優先順位が低い理由

そもそも国家試験後で勉強のモチベーションをあげることが難しい

国家試験で開放感であふれているときに、勉強しようとかって普通にハードルが高いです。ですから、開放感で国家試験で勉強した内容まで開放しないようにすれば、基本的にOKです。

そんな中で、もし勉強するなら、電車移動中とかに解剖生理学、勉強の媒体はYouTube読書、という感じです。また、引っ越しや旅行などで忙しくなるかと思いますので、何を勉強したらよいかということまで考えが及ばないことが多いです。

薬は入職当初は触らないので薬の勉強はいらない

薬の勉強はいらないです。

めちゃめちゃ勉強したくて、余裕あるよって人はぜひぜひやってもらってOKですが、薬は、患者さんに投与する薬の主作用と副作用を、調べて、投与して、効果・状態の変化をみることで、おぼえていけるものです。

だから、薬の知識は経験年数が多くなっていけば、増えていきます。なので、机上で薬の勉強をするのは効率が悪いです。なので、自分が飲む薬くらいは勉強しておいていいかもです。

看護技術は実践しながらおぼえる

看護技術は提供する相手の状態に合わせて提供するものなので、演習・実習で取り組んできたことを、時間の限られた国家試験後に勉強する必要はないです。

もし、学校が「看護技術の練習のために演習室を開放してくれる」ということなら、友達との思い出作りのためにも、今後の学習のためにも、ぜひぜひ看護技術の練習をしていきましょう。

病気の勉強は、余裕があればメジャー疾患「糖尿病」「高血圧」

病気の勉強は、どの科に配属されるかわからないので、「大腿骨頸部骨折」だとか、「消化管出血」など、患者数は多いけど、科に特化された疾患を勉強すると、予備知識にはなりますが、勉強したことが生きない可能性もあります。

「糖尿病」だけは、この病気を持っている人は、どの科でも来る可能性が高いので、優先順位が高いです。「高血圧」も次に勉強しても損はないです。あとは、老化についてわかっておくことが大事です。

まとめ

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国家試験終了後の過ごし方については、あなたの価値観によるところが多いので、時間配分を考えることが大事です。

まず国家試験が終了したら友達とご飯を食べに行くとか、寝るとか、家族との時間を大事にするとか、こういうことに時間を割くのがとても大事です。

僕は、国家試験が終了したら、友達と遊ぶことよりも、スポーツをしていました。それはそれで楽しかったのですが、国家試験後は、卒業前オリエンテーションと、卒業式しか友達と会う機会がなく、思ったよりも友達と時間がとれなかったのが少し後悔です。

それでも、今、当時の看護学校の友達とは年に3,4回はご飯に行く仲ですし、仕事やプライベートでのいろんなことを語り合ってきました。友達との時間を作ることは、とても大事です。

それとのバランスを考えてもらって、もし移動時間とかで勉強に時間をあてられるなら、解剖生理学を、自分の体を参考にしながら、ぜひぜひ勉強してみてください。

他の入職前の準備に関しては、こちらをぜひのぞいていってください!

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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