【プリセプターと合わない】悩んでいる新人看護師のあなたへ

新人看護師 看護師

こんにちは!「人に優しく、人を楽しませる」コミュニケーションが信条で、日本を、世界を癒しの力で包み込みたい看護師タレントユウジです。

このブログでは、病棟、高齢者介護施設、新型コロナウィルス軽症者宿泊施設、訪問看護ステーション、大学院生、教員、派遣など、様々な場所で看護を考えてきた看護師歴10年の僕だからこそいえる内容をブログ記事にして発信しています。

今回は、新人看護師の目線で、新人看護師の悩みとして多い、「プリセプターと合わない」ことについて、本当に合わないといえるか、について、掘り下げていきます。

人間関係、仕事関係において、合わないってなんでしょうか。なにかが相性が悪いという意味は伝わりますが、なにが合わないのかで打開策はかわってきますよね。

僕は新人看護師のとき、男性のプリセプターに本当に嫌われて、ネガティブキャンペーンもされ、人生で暗い1年間を過ごしました。というよりも、当時やっていたアニメやスポーツの記憶はあっても、他の記憶はほとんどなく、勉強にすらなっていないただの経験の1年間でした。そのときの自分自身に伝えたい、そんな気持ちでこの記事を書いています。

このブログの対象者は、プリセプターとの人間関係で悩んでいる新人看護師の方です。

このブログを読むことで、悩み解決への糸口につながったり、悩みを整理することができます。

早速結論です。

ある程度努力できるところは努力する。無理だったら異動を申し出る、という月並みなことになりますが、

1.悩みを明確化すること
2.対策を考えて実践してみること
3.プリセプターがあなたのために発言することはあるのかないのか

これらが大事です。合わないパターンを列挙しました。

  • 注意されたり干渉が嫌だから合わないと言ってしまう
  • 怒られるから合わないと言ってしまう
  • コミュニケーション上で合わせてもらっていないから合わないと感じる
  • 褒められていないから合わないと感じる
  • 価値観や哲学がお互い歩みよろうとしても合わないから合わないと感じる
  • まとめ仕事で合うと感じる人がいたら大切にしよう

注意されたり干渉が嫌だから合わないと言ってしまう

【看護師のコミュニケーション】 一般社会との違いを解説します(前編)

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新人とプリセプターの思惑のギャップ

新人看護師は、特に看護技術の提供について、プリセプターや他の先輩看護師からOKが出ない限り、それらの先輩看護師の監督下のもとに看護技術を提供します。
これはときには新人看護師の能力を発揮できない状況をうみます。

  • 新人看護師の思惑:「見てもらえてうれしい」というより、「なんでいちいち見てもらわなければならないのか」という気持ち
  • プリセプターや先輩看護師の思惑:「患者に安全な看護技術を提供するために当たり前」

新人看護師が先輩看護師を十分に信頼できていれば、なにも問題はありません。信頼関係が薄いときに、ギャップが生まれます。

このギャップを合わないと言ってしまう

新人看護師はこの思惑のギャップを、合わないといってしまうことがあります。
見てもらうことは、自分自身の行動を評価され、ときには指摘、注意、怒られることを想像します。
これらは一般常識で考えると嫌なことです。これを想像するから、嫌だと感じる。嫌だと感じたときに、嫌というのはやや周囲に受け入れがたい表現なので、合わないと言ってしまうわけです。

アクションプラン:事実を見つめよう

アクションプランは、ネガティブな想像は、ネガティブな想像であって事実ではないということを認識しようということです。何か言われそうであって、言われたわけではない、ということです。あなたが自信がないことは、プリセプターと合わないこととは関係ないということです。
言い換えれば、あなたのために先輩が言っているのか、先輩が怒りたいから怒っているのかを心で判断しましょう。

何かを指摘された、という事実がある人もいると思います。それがハラスメントだと思う人は、次項を読んでください。
普通のテンションで、教科書と照らし合わせてもあなたが間違っていることを指摘された場合は、どれだけ嫌な感じがするでしょうか。

「真顔で言われた」「淡々と言われた」くらいは、スルーして内容だけ受け止めてもよいかと思います。

怒られるから合わないと言ってしまう

怒られるから合わないと言ってしまう

人間はだれも怒られたくはない

いまの世の中は怒ってはいけない世の中です。怒鳴るとすぐにハラスメントになりますし、懲罰的に〇〇をやりなさい、と命じることもハラスメントです。

加えて、ちょっと昔は「すぐに怒るし自分にも他人にも厳しい大人」がいたのですが、これはほぼ絶滅し、現在は「すぐに怒るし自分には甘く他人にだけ厳しいどうしょうもない大人」の人口が爆増しています。

怒られて嫌な思いは普通、なんのために怒っているのか

誰だって怒られたくないです。誰だって褒められたいんです。

怒っている人は、基本的に怒りの感情を相手にぶつけて気持ちを発散したり、マウントして自分の優位性を見せつけることが目的です。
あなたの足りないところを補ったコメントをしてあげようとかは思っていないので、そこを見極められるよう、心で判断しましょう。

プリセプターが自分自身のマウント欲求や支配欲のために怒るのか?あなたのために怒るのか?
しかし現代社会では、あなたのために怒ったところであなたの焦点は「プリセプターの機嫌をとること」にいってしまうので、怒った結果で新人看護師が成長を促進することはありません。
もし成長を促進するのであれば、世の中の教育はめちゃめちゃ怒ることに注力されているはずです。でもそうじゃない。

なので、怒っている人・キレる人は相手のために怒っているという大義名分のもと、自分自身のために怒っている迷惑な人としてとらえて構いません。

アクションプラン:上司、管理部に報告してよい

アクションプランは、怒られて嫌な思い、つらい思いをしたら、我慢する必要はありません。上司や管理部に報告しましょう。
ハラスメントで精神的な消耗をしたぶんだけ、効率は低下し、思考は停止し、幸福度の低下、果ては大切な人生の損失になりますから。

報告したら報復があるか、と怖い思いをするかもしれません。でも、「この人は上司や管理部につながっている人」という認識がされるので、嫌な思いをする機会は減ります。むしろ、何も動かない方が、「この人はなにも言わない人」という認識でハラスメントが繰り返されることが多いです。

コミュニケーション上で合わせてもらっていないから合わないと感じる

コミュニケーション上で合わせてもらっていないから合わないと感じる

人間は、自分のことを受け入れてくれる人が好き

プリセプターは審判ではないので、Yes、Noをいう人ではありません。ですので、新人看護師が行ったことを正しいか正しくないかを発言するだけでは、単なる邪魔ものです。

人間は、自分のことを理解、共感してくれる人が、、ほめてくれる人が好きです。逆に、邪魔をしてくる人は嫌いです。生存本能がありますからね。
ですので、コミュニケーションで、

  • 「違う」「やり直し」「ダメ」などと言ってくる人は敵
  • 「そういう気持ちでやってたんですね」「ありがとうございます」「助かります」と言ってくれる人は味方

と認知します。

仕事で大事なのは、患者に必要なケアを提供すること

ただ、看護師の仕事で大事なのは、新人看護師のあなたに合わせてコミュニケーションをとってもらうことではなく、患者に必要なケアを提供することなので、必ずしもプリセプターに悪気があって、共感してくれないこともありえるわけです。どうしても新人看護師への精神的な配慮は優先順位が下げられてしまいますから。

アクションプラン:職場でのコミュニケーションに期待しない、ただし自分から相談はする

考え方ですね。職場での自分への理解・共感などのコミュニケーションに期待すると、「〇〇してくれる」のを待つことになります。当たり前ですけど、そんなことはないわけです。何もないときに褒めてくれることはないです。あっても下心があります。

そうではなく、「ちょっと相談/質問いいですか」「私はこれに困っていて、患者のケアが進まないんです」「一度見ただけではとてもおぼえられないんです」などと声を上げていくことが大事です。

そしてこれに対するプリセプターの対応が、試し玉にもなります。「ちゃんと話を聞く」か、「私に対するダメ出しの材料」とするかをみましょう。

価値観や看護観が合わないから合わないと感じる

価値観や看護観が合わないから合わないと感じる

これは本当に合わない

これは本当に合わないと言っていい事象です。何が合わないかをお互い知っている状況なら、ビジネスのみの付き合いでいいという距離感になります。

プリセプターは自分のために仕事上のアドバイスをしてくれるが、プライベートの話がないとか、
感情的な話題共有や仕事以外の話が乏しい場合は、本当に合わない、ということになります。

合わない人がいても仲良くする必要はない、共通言語と距離感を大切に

仲良くする必要はないです。プリセプターは自分の新人看護師としての教育計画を手伝ってくれる人という認識でいましょう。
相談するときは、

  • いま時間があるか?あるいは約束をしっかりする
  • 何に困っているか
  • どこまで調べてわからないか

を具体的に伝えることに注力しましょう。

合わない人と話すときは、全て交渉です。相手に自分の言葉の意味が伝わっているかを、確認しながら、話しましょう。

アクションプラン:距離感を保ちながら目標達成する訓練ととらえる

心細かったり、不安になることが多いと思います。ただ、プリセプターが悪いとも思えない状況です。

ここでNGなのは、仲良くしようと思うこと。ご飯に誘って来てくれたらいいのですが、断られたら沈みますよね。

そうではなく、理論的に自分にはこういう指導が必要なんだと具体的に伝えましょう。指導は仕事の一部なので、応じる必要はあるのですが、相手にわかる話し方で考えを整理して話すことを心がけましょう。

まとめ

  • プリセプターが自分の欲求のために注意しているのか、新人看護師のために注意しているのかを見極める
  • 自分の欲求のために暴言・失言を言うなら、すぐにハラスメントを受けたとして上司、管理部に報告する
  • コミュニケーションで相手に受け入れてもらうことを期待しない
  • 本当に合わないと思う場合は、仲良くしようと思わず、ビジネスライクで距離感を大切にして理論的に接する

少しでも合うと感じる同期、先輩がいたら、大切にして看護師人生を頑張っていきましょう。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。ほかの記事もぜひのぞいていってください。

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