【プリセプターがつらい】不真面目さで乗り切るコツ5つ

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こんにちは!「人に優しく、人を楽しませる」コミュニケーションが信条で、日本を、世界を癒しの力で包み込みたい看護師タレントユウジです。

このブログでは、病棟、高齢者介護施設、新型コロナウィルス軽症者宿泊施設、訪問看護ステーション、大学院生、教員、派遣など、様々な場所で看護を考えてきた看護師歴10年の僕だからこそいえる内容をブログ記事にして発信しています。

今回は、プリセプターをしている看護師や、これからプリセプターになる看護師の方に対して、「プリセプターの心得」について記事にします。今回は、心得とはいっても、不真面目さがテーマです。

新しくプリセプターになる人にとっては、新しいことを始めるので、「大変」と思うことは多々あります。ただ、それが「つらい」になってしまうと、自己肯定感や幸福度が低下してしまいます。

そうならないように、プリセプターに伝えたい心得について、記事にしていきます。そしてこれカギは、真面目さではなく、不真面目さです。仕事をサボろうとかルールを逸脱しようという意味ではなく、肩の力を抜いていこう、先輩の話は半分聞き流せ、そういう意味です。

  • 新人看護師について、とりあえず全てを承認する
  • 過去の自分と比べない
  • 新人看護師に期待しない
  • 指導に時間をかけない
  • 周囲からの野次を真面目に聞かない

新人看護師について、とりあえず全てを承認する

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否定しない、ダメ出しをしないのがいちばん大事

新人看護師は立場が弱く、自分が正しいと思ったことに自信が持てない場合が多いです。信頼関係もできていないため、味方も乏しい状況で、技術的、精神的にもインシデントを起こしやすく、ストレスにさらされやすいです。

そんなときに、新人看護師が声をかけてきたときに、否定するのは辞めましょう。ダメ出しも辞めましょう。これを読んだら、次からは辞めましょう。

人間は、誰だって認めてほしい生き物です。新人だって、師長だってベテランだって、認めてもらいたいのです。

否定・ダメ出しをしてしまうと

否定・ダメ出しをしてしまうと、うまくあなたに伝えることに関心がいってしまいます。あなたとのやりとりを乗り越えることに全精力を使おうとします。そんなの違いますよね。患者にエネルギーを向けてもらいましょう。

また、否定・ダメ出しは、自己肯定感を低下させることにつながります。そうなると、意欲低下、思考停止とどんどん仕事向きではない人間になってしまいます。否定・ダメ出しは明日から辞めましょう。

アクションプラン:承認する、認める

まずは、仕事上で困りごとがあって声をかけてくることがほとんどですから、

「〇〇について考えてきたんですね」「あなたの〇〇しようとする行動は立派だと思います」

と声をかけ、承認をします。そうすれば、相手は、「自分はここにいていい人間なんだ」と思います。

指摘したい事項は、その後で、考えてもらうようにすればいいのです。新人看護師には、行動レベルでもいいのですが、なるべく判断基準を教えてあげるようにしましょう。

注意点:肯定する、褒めるは思考レベルや対象者の反応で

注意点は、肯定する、褒めるわけではないということです。肯定したり褒めると、それが正しい行動と思い込み、繰り返すことになります。それは、思考レベルだったり、患者に喜んでもらえたことをほめればよいのです。自分で考えたり行動したりするクセがついたら、教育として最高じゃないですか?だったら、それができた思考や態度を褒めましょうよ。

「あなたの人柄で患者さんに喜んでもらえましたね」「〇〇のアイディアをだしてくれたおかげで助かりました」

という感じです。褒めるのは抽象的な感じ、教えるのは具体的な感じでいきます。

過去の自分と比べない

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プリセプターの新人時代はいまの新人看護師には関係ない

新人看護師時代に教えられた「やり方」で新人看護師に接する人がいます。そういうのはたいてい厳しい接し方なので、新人看護師がつらくなることが多いです。
新人看護師のときにつらく当たられたから、いまの新人につらく当たっていいことはありません。新人時代のつらい思い出は、酒の席や、友達との会話で発散しましょう。新人いじめ、弱い者いじめはやめましょう。卑怯です。

人間はわがまま

人間は生存本能からわがままなので、

  • 新人の進捗状況が計画よりも遅ければ、「昔の自分より出来が悪い」
  • 新人の進捗状況が計画よりも早ければ、「優秀ぶって気にくわない」「生意気」
  • 新人の進捗状況が計画通りならば、「昔の自分よりもゆとりを持って甘く育てられている」

などとなんでも文句を言う事が言えます。文句はなんでもいえますが、言う気持ちが問題です。
少しだけ自分の気持ちをコントロールして、比較するのは教育プログラムと新人にしましょう。

新人看護師に期待しない

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教えた分だけ理解し、行動するとは思わない

人は1回で理解して行動できるようになったら、すごいです。ですが、あれは説明した、見せた、などと言ってしまう人が多いです。
僕も不器用で、なかなか手順をおぼえられなかったり、重要事項を抑えられなかったりします。

人間変わらないです

人間、そんな簡単に変わらないです。他人をどうにかして変えた経験のある人っているんですかね。
変わりたい、成長したいと思う新人を、支えたり方向付けをするのがプリセプターの役割であって、変えようと思わなくていいです。

アクションプラン:新人看護師は来日したばかりの外国人だと思え

新人看護師は肩ひじが張って緊張しながら仕事に来ているので、仕事をおぼえやすい精神状況でもないです。
せめて、3回は確認してもOKくらいの心意気でいましょう。

加えて、病院で働き始めるということは、以前と全く違う文化圏で働き始めることなので、わからないことが多い中、少しずつわかるところから理解していく、慣れていくわけです。
来日したばかりの外国人に対して、1回で理解しろ、とは思わないですよね。それくらい違う人間なんだと思いましょう。それが、プリセプターの焦りから解放する考え方でもあります。

指導に時間をかけない

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これはそのままアクションプランです。

病棟では3分以内で

指導に時間をかけると、患者に対して新人看護師が時間を使えないばかりか、新人看護師が自分で考える時間を少なくし、またプリセプターであるあなたの時間も消費します。
それでうまくいかないとなると、「あれだけ時間をかけたのに」と損した気持ちに思ってしまうのが人間です。

長く時間を使うなら場所をとって

長く時間を使わないと伝わらない場合は、椅子に座れる場所で、話し合いましょう。
ときには、トップダウンで伝えなければならないこともあるかと思います。そういうときは、「従え」という命令的な態度ではなく、「依頼」という態度でお願いをしましょう。

周囲からの野次を真面目に聞かない

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これもアクションプラン込みですね。

先輩看護師からの文句は真面目に聞かない

本当に新人指導に文句を言ってくる先輩看護師はわがままだと思います。
新人指導というのは、単に教育プログラムに則って、不足分だったり部署の特殊性の部分を補いながら展開するものなので、進捗状況に文句があるなら、看護部に言えと思うわけですが、看護部に文句を言う先輩を見たことも聞いたこともありません。

結局近くの言いやすい人に文句言ってるだけなんですよね。そんなのただの感想ですから、テキトーに聞き流しておけばいいのです。

まとめ

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新人指導を行うときに重要なのは不真面目さです。鈍感さ、とも言えます。全体的にゆるく考えましょう。

だって、先輩看護師から色々言われて真面目にとりあってられないですよね。
看護部が提示した新人指導プログラムも、新人期間の1年も、ゆるく考えてしまっていいです。

なぜなら、「この期間で新人看護師に〇〇してもらわないと」という焦燥感が新人看護師を圧迫するから。

1年にしているのは、年度単位で考えたいっていう経営者の都合ですからね。

プリセプターのつらさをやらわげる不真面目さについて、記事にしました。ほかの記事もぜひのぞいていってください。

少しでも参考にしてくれたら嬉しいです。

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