【価値観が違う】男性プリセプターが男性の新人看護師を指導するときの注意点4つ
こんにちは!「人に優しく、人を楽しませる」コミュニケーションが信条で、日本を、世界を癒しの力で包み込みたい看護師タレントユウジです。
このブログでは、病棟、高齢者介護施設、新型コロナウィルス軽症者宿泊施設、訪問看護ステーション、大学院生、教員、派遣など、様々な場所で看護を考えてきた看護師歴10年の僕だからこそいえる内容をブログ記事にして発信しています。
プリセプターと新人看護師が同性であると、異性よりは距離感が近い気がします。
ですので、一見ペアリングとしては良いと思われがちです。さらに、男性-男性の、プリセプターと新人看護師では、マイノリティ同士仲良くできると思われがちなのですが、そんな簡単にはいかないです。
これは、結局プリセプターの人間性に左右されてしまうこと。さらに、看護師という女性社会の中で男性同士のコミュニケーションを図るという、新人の男性看護師としては特殊状況(女性社会)の中の特殊状況(男性小社会)で仕事をすることになります。
僕は新人時代に男性看護師のプリセプターから、パワーハラスメントを受けました。男性同士だから話しやすいとは嘘だと実感しました。
怒鳴られて嫌な思いをして、自己肯定感もかなり低下するとともに、男性看護師に疑念と恐怖がわきました。1年で回復期リハビリテーション病棟に異動して看護師人生リスタートしました。
なので、男性だからって男性看護師の先輩と仲良くなれるわけがないんです。同級生はもちろん仲良くなれます。男性の先輩後輩関係って難しいということです。
部活でも男性同士の先輩後輩関係って難しくないでしょうか。
なので、まずは難しいということと、これに対する注意点を記事にします。
男性看護師のよくいわれるイメージ
男性看護師のイメージ
- 女性に軽視されるのを嫌う
- いまいち女性看護師の輪に溶け込めない
- 力仕事を任されるのを嫌う
- パソコン処理を任されるのを嫌う
- 男性看護師同士でかたまる
これです。男性看護師あるあるにもあります。
看護師タレントユウジは男性の看護師だが男性看護師ではない
なので、男性看護師の概念は僕には当てはまらないです。僕はオネエだからです。嘘です。
- 女性に軽視されたとしてもネタにする
- 女性看護師の輪に溶け込んでガールズトークもできる
- 力仕事は「しょうがねえなあ」と言って行う
- パソコン処理は喜んでやる
- 男性看護師同士でかたまらない
看護師の男性は増えているといっても、10%以下で、女性社会です。
つまり、女性の世界でコミュニケーションがうまくとれたら、評価される世界です。
加えて、僕は男性看護師と一緒に働くのが恐ろしく、後輩も怖かったです。同じ大学のチャラい後輩が同部署に入ってきたので、彼のおかげで後輩の男性看護師とはコミュニケーションをとれるようになりました。年上の男性看護師は今でも苦手です。
話を戻すと、別に男性の看護師だからって、当たり前ですけどいろんな価値観を持っている人がいるってことです。
それがマイノリティだからって一括りにされたり、仲良くなれるという先入観をもたれるのは当事者になると結構しんどいということです。
同じ男性でも違う価値観を持った人と認識して!!
ここからはアクションプランです。
男性同士である前に同じ看護師同士であると認識しよう
病院では患者がいます。サービスの受け手です。患者の前では男も女もオネエもありません。患者の目に映るのは看護師です。患者にとって必要な看護を提供することに、性別やジェンダーは関係ありません。
何が言いたいのかというと、職場で女性男性差別区別するな、ということです。
同じ男性で同じ看護師でも、価値観が違うのはわかると思います。なので、本当に当たり前の常識のことなのですが、価値観の押し付けは辞めましょう。
体育会系のプリセプターは、体育会系の考えを押し付けないで!
ウィキペディアより、体育会系とは
- 皆で苦労や達成感を共有することを好む
- 覇気・活気がないことに苛立ちを感じ、乗りや勢いで進める
- 「世の中は気合がすべてだ」と根性論を好む
- 社会人の場合、残業を仕事熱心な証拠だと思い込む
- 声が大きく、「がんばれ」が口癖
- 上下関係、挨拶、礼儀に厳しい
これが体育会系です。前時代的ですね。上下関係を厳しくする意味は全くないです。
いや、目上の人が立場が上になりたいからかな。新人にとっては迷惑ですよね。日本人男性には一定層います。
僕はスポーツはめちゃめちゃ好きですけど、体育会系じゃないです。
体育会系であることに対してどうこう言いませんけど、押し付けるのだけは辞めましょう。僕は押し付けてくる人はキモいと思いますし、新人看護師がプリセプターをキモいとか迷惑だと思った分だけ新人看護師の成長速度が低下します。
男性の新人看護師に上下関係を強いらない
新人看護師の男性には強気、女性看護師には弱気
男性ってなんでか知らないけど、体育会系じゃなくても、上下関係をすっげえ作りたがるんです。男性看護師って、女性看護師と男性看護師に接するのとでは、態度が違うんですよね。
怒鳴るとかマウントとかは今の時代は論外ですけど、病院は閉鎖的で忙しいので、このようなことが見逃されている現状があります。立場が上の人がしっかりしないと、立場の弱い新人は1人では解決できません。
過去に先輩に断れなかったから自分は〇〇した、のような話もやめよう
単なるエピソードとして話しているのか、オレが先輩なんだからお前も従えと言っているのかがわからない分、プレッシャーを感じます。
プリセプター制度は仕事上の関係なので、仕事外のことに関しては新人に強制力を働かせてはいけません。僕は新人時代、こんな当たり前のことを、ずっと知らなかったです
男性の新人看護師をライバル視しない
学歴、恋愛歴、などの話はしない
個人情報を掘って、自分と比較して、ライバル視するのは辞めましょう。看護は競争じゃないです。チームワークです。看護師同士競争をしたって、患者にとっていいことは生まれません。
男性プリセプターの新人時代と比較しない
自分の新人時代と比較して、新人の方がよくできている、と評価をするよくできた看護師の男性はたまにいると思いますが、大方、「自分の方がよくできていた」と主張します。主張したいから、自分以外誰も知らない新人時代の方がよくできていたと言います。
やめましょう。
プリセプターは新人看護師の成長のためにいるのであって、優位性をとりたいからいるわけではありません。
まとめ
同じ男性で同じ看護師だからといって、価値観が違う人はたくさんいるので、その違いを認めて、おざなりにせずに適切な距離感をもって指導関係を作っていきましょう。
プリセプター制度はプリセプターが新人看護師の運命を握っています。そのため、プリセプターが言った一言一言の積み重ねが新人の成長につながるかつながらないかが決まります。大変なことも多いと思います。相手の感情や人権に配慮してその一言を選んでいきましょう。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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