会社は社員が将来もらえる厚生年金のために厚生年金保険料を半分負担している *49歩
こんにちは!「人に優しく、人を楽しませる」コミュニケーションが信条で、日本を、世界を癒しの力で包み込みたい看護師タレントユウジです。
皆さんは、給与明細を見て、「よしっ」とモチベーションがアップしたことはありますか?
もしくは、基本給から2割程度、色々引かれて支給されているので、「クソっ」と損した気持ちになったことはありませんか?
この約2割のうち、1割は税金(所得税、住民税)、もう1割は社会保険料です。
今回は、この給料から色々引かれる中の、社会保険料の1つ、厚生年金保険料について記事にしていきます。
これは、僕の悔しい経験から記事にします。
結論は、【「社員(看護師)が社会保険料を払うことでは会社(病院)は一切得をしない」「会社(病院)が社員(看護師)の社会保険料を約半分負担している」ので、「職員にとって得」、「会社にとって損」な制度である】です。
※普段は看護師向けに記事を書いているので、会社(病院)、社員(看護師)という書き方にしています。
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社会保険料は、強制保険
社会保険料の種類
- 健康保険料
- 厚生年金保険料
- 介護保険料(40歳以上の人)
- 雇用保険料
この4つです。
使わなかったら払っているだけ、保険の1つ
- 健康保険:病気になったときに1~3割の負担で済む、高額療養費制度もある
- 厚生年金保険料:高齢で働かなくなったときの年金の支給(年金で保険という名称にやや無理あり)
- 介護保険:介護が必要になったときに、介護費用が1~3割の負担で済む
- 雇用保険:失業したときに、失業給付をもらえる
払わなければならない、つまり強制保険
基本給+各種手当(交通費手当を除く)から真っ先に引かれるのが、社会保険料です。
- 基本給+各種手当(交通費手当除く)-社会保険料=所得税の課税対象額
- 所得税の課税対象額-所得税-住民税+交通費手当=総支給額(手取り)
正社員として入職したら、最初の給料からしっかり引かれます。
強制的に入らされる保険であり、強制的に払わされる保険です。
逃れようはありません。
職員の社会保険料は会社(病院)が約半分支払い、しかも支払い手続きもしている
社会保険料は、強制的に払わされる保険料ではありますが、
- 実は社会保険料の半分は会社(病院)が負担している
- 社会保険料の支払いについて、職員はすることがなにもない
- 社会保険料を徴収し、支払いをすることに会社(病院)は何も利益を得ていない
簡単に言うと、会社が職員のために社会保険料を半分負担しており、しかも支払う手間を省いてくれているわけです。
これは義務化されていることなので、会社は代行して支払ったことへの利益をもらうことはないです。
個人でやったら3~4か所に毎月お金を払いに行くのは大変だし、まあおそらく払わないひとも出てくるでしょう。
個人のかわりに会社が代行して支払わないとダメですよ、という制度です。
厚生年金保険料について
年金制度とは、老後に働かなくてもお金が支給されるしくみです。
年を取ってから生活費を稼ぐのは身体的にしんどいですよね。ですので、あらかじめ老後に苦労しないように働いているときから老後に備えておこうというのが年金制度の概要です。
ただし、貯金と違うところは、いまのお年寄りをいまの若者が支える制度なので、少子高齢化の現代では、いまの若者がお年寄りになったときに払った全額をもらえるかはわからない制度です。そのため、もらい始めの年齢を上げるために定年の年齢があがったり、もらえる金額を下げたりして調整をしているわけです。
長生きをすれば元がとれるし、そうでなければもらえる額は少なくなります。割に合わない制度かもしれません。というか、たぶん割に合う制度って、経済成長していなければみんなが得をすることは難しいですよね。
国民年金に上乗せされて支給される厚生年金
厚生年金は、給与の18.3%が支払対象額になります。給与は1人1人で異なるので、当然払った額が多ければ多くの額の厚生年金がもらえます。国民年金は、国民一人当たり払う額は一定なので、老後に国民1人あたり、一定額がもらえます。
厚生年金は、国民年金に上乗せされて支給されます。
国民年金との違い
社会保険料という特徴があるので、国民年金とは異なります。(繰り返しになります)
厚生年金保険料は18.3%と決まっており、これを社員と会社で半々負担する
繰り返しになりますが、厚生年金保険料は、社員の給与の18.3%を支払う必要があります。これを社員と会社で半々負担するので、それぞれ9.15%の負担になります。社員の将来もらえる年金のために、会社が負担をする制度です。こう考えると、国民年金よりお得だし、元が取りやすい制度です。会社が社員のために貢献する数少ない制度だと思います。
会社が代行して支払いを行っている
会社はなんの利益もなしに支払処理を行っていますので、社員にとっては優遇された制度であると言えます。これが国民年金との違いです。国民年金は国民が支払処理を行います。
まとめ
厚生年金は年金制度であるため、健康保険制度に比べれば先行き不明の制度ですが、
- 老後の生活を支える制度である
- 払った額に応じてもらえる額が上下する
- 会社が社員の老後の生活を支える制度
という特徴があります。諸外国に比べても秀でている制度でもありませんが、お金の流れを理解して、賢く生きていきましょう。